2008/12/21 MUMU+Ossie @入谷なってるハウス

えーとなんとなく来ちゃいました。植村昌弘さんのバンド。この日はトロンボーンの忍田耕一さんのゲストによる2管編成です。忍田さんは初めて見ますが新曲の「2008 #12」以外の全ての曲で参加、いやゲストといってもそう簡単なにゲストできるようなバンドでもない筈ですが、知らなきゃ4人編成のバンドって言っても通りそうな感じにハマってます。
トロンボーン一つ増えた分、当然ですが音の厚みが増えて、幾何学的な変なリズムながらハーモニーが気持ちよく感じられました。
この日のカバー曲はPat Methenyの「First Circle」 いやまぁ確かに結構忠実にFirst Circleなのですが・・・何だろうこの不思議な感じ。

まぁその相変わらず客少めですが相変わらず面白いです。・・・にしてもP.O.Nの頃はもーちょい客居たと思うんだけどなぁー。
1st set:
1. 2006 #1
2. 2005 #5
3. 2005 #6
4. 2008 #9
5. 2007 #7
6. First Circle (Pat Metheny)

2nd set:
1. 2008 #12
2. 2006 #2
3. 2007 #2
4. 2006 #12
6. 2005 #1
 植村昌弘 (drums)
 中根信博 (trombone)
 坂元一孝 (keyboards)

 忍田耕一 (trombone)

( http://skmt.cooktone.com/mumu.html )

2008/12/19 猿リンガム @大泉学園 in F

こないだのKitchen Drinkersに行けなかったのでとりあえずコッチは見ようと思って(まぁKitchen Drinkers見てても来たと思うけど)
「三橋美香子+鬼怒無月=猿」「三橋美香子+八木美知依=リンガム」で「猿リンガム」です。
前半は「猿」コーナー。なんかもー笑ってイイのかイカンのか・・・猿の代表曲?松田聖子の青い珊瑚礁、鬼怒さんのヤケクソじみたストロークにあわせた「あ゛ぁ゛ぁ゛~~」ってシャウトに負けて噴出しちゃいましたが。
前半の最後は三橋さんが引っ込んで鬼怒さんと八木さんのインプロデュオ。ココだけ前々雰囲気が違う・・・

後半は「リンガム」からのスタート。でもすぐ鬼怒さん入って「猿リンガム」。箏は一回一回の調弦がちょっと面倒っぽいです、弓を使ってのプレイや、普通にベースとメロディー弾いたりと多彩で面白いです。そいえば八木美知依さん、なんか昔見たなぁと思ったら。1996/10/28の渋谷LA-MAMAでFred Frith+Chris Cutler+一噌幸弘+八木美知依っての見てた。

ちなみにこの日のセットは覚えてる限りで↓こんな感じでした。まぁその・・・なんというか口で説明して何かが伝わるよーなライブではないので。いやもう最高でした。

1st set:
1. 恋におちて (小林明子「アイムジャスタウーマァァァン」ってカタカナのフキダシが見えてきそう)
2. うぐいすだにミュージックホール (笑福亭鶴光→Youtube,歌詞)
3. Sound of Silence (Simon and Garfunkel)
4. 青い珊瑚礁 (松田聖子)
5. インプロ (鬼怒+八木)

1. (なんか箏の歌曲?)
2. 悲しい酒 (美空ひばり)
3. 不思議の森の物語 (Kokooの曲)
4. Moon Child (King Crimson)
5. (ONIとかで聴いたことあるような・・・?)
6. 他人の関係 (金井克子「パッパッパパッパ、パールライス」のアレ)

encore:
うぐいすだにミュージックホール (箏の音色が合うなぁ)

終演後ちょびっとだけ飲んできました。色々なお話聴けて面白かったです。

 三橋美香子 (vocals)
 鬼怒無月 (guitars)
 八木美知依 (箏)

( http://www.mikako.com/ )

2008/12/15 fresh!,ハルキゲニア,Pavel Fajt @秋葉原CLUB GOODMAN

で、昨日に引き続いて秋葉原CLUB GOODMAN。ちょっと用事あって来れないハズだったのですが、俺の祈り(もしくは呪い)が届いたのか急遽用事がドタキャンになったので見に来ることが出来ました。

fresh!

ギターの人の喋りはウザイけど(music from the marsの人)確かに格好良い。ドラムとベースはdownyの人か、こんなバンドやってたなんて知らなかったなぁ。
XLSとかHappy Familyみたいな直進系ジャズロック。レコメンとゆーよりもうちょいハードコアっぽい感じが。変拍子も有りネタ仕込みも有りで面白かったです。物販でCD-R(500円)買っちゃいました。

 秋山隆彦 (drums)
 中俣和宏 (bass)
 中村浩 (tenor sax,soprano sax)
 藤井友信 (guitars)
 伊藤真一 (guitars)

( http://fresh-pr.com/ )
( http://www.myspace.com/bandnameisfresh )

ハルキゲニア

KILLING TIME,オパビニア,シャクシャインの清水一登さんの(一応)新バンドとゆーことです。ほぼ3世代(Killing Time/Altered States/Natsumen)にわたるトリオ。
以前のExtreme NightでのeEYOさんのセットで清水さんと山本達久さんが初めて一緒に演奏した(ちなみに、その時は物凄く良い内容でした)
まぁその今回初回とゆーことで複雑怪奇な清水曲を沢山、もっとインプロが多いかと思ってたので、ちょっと意外でした。
まぁ「最低人」とか「Fall」はまだイイとして・・・リハ一回で「重量投げ」(無茶なキメだらけの曲)とかやるかぁ?最後の曲の前にナスノさんが「えっと、コレはバンドですか?」とかそーゆー。次回が有ったらもーちょいリハして欲しいなぁとか。
最後は「Johnson Blues」で締め。この曲久々に聴いたなぁ。

1. 最低人 variations part 3
2. Minerals – Tasmania
3. Fall
4. インプロ (w/山崎阿弥)
5. 重量投げ
6. Johnson Blues
 清水一登 (piano,keyboards)
 ナスノミツル (bass)
 山本達久 (drums,percussions)

Pavel Fajt

えーと「Fred FrithとかIva Bittovaとかと一緒にやってたりする、チェコのアヴァンギャルド界の重鎮ドラマー」なんだそうです。すいません正直よく知りません。
何かちょっとインダストリアルな感じのタイコに何か電子音を出す変なギミックを駆使しての演奏。バックトラック無い方が面白かったなぁ。途中でダンサーの岡佐和香さんが出てきてましたけど・・・舞踏とかちょっとよくわからないので、コメントはパス。
最後に二本のプラスチック棒(?)を用いて自らのスキンヘッドを叩くパフォーマンス。間違いなく笑う所なんだろうと思うのですが・・・ニコリともせず真面目な顔して禿頭版パチパチパンチをやられても。
最後にハルキゲニアと山崎阿弥さんと岡佐和香さんが出てきて一緒にセッション。コレは文句なしに面白かった。山本達久さんが凄い楽しそうに叩いてたのが印象的。Pavelソロの時間もーちょい減らしてセッションの時間増やせば良かったのに。

2008/12/14 Bondage Fruit,Uz Jsme Doma @秋葉原CLUB GOODMAN

チェコの来日祭りの2日目(と言っても今日しか行けそうにないけど)詳しくはこの辺参照。
今日は初回来日の時に、あまりのバカさ加減にビックリしたUz Jsme Domaの3度目の来日。あとBondage Fruit。
ちなみに明日はPavel Fajtとハルキゲニア(清水一登+ナスノミツル+山本達久)、ハルキゲニア凄く見たかったんだけどなぁ・・・ちょっと所要で東京にいない可能性が高いので。

Bondge Fruit

鬼怒さんのMCにもありましたが、Uz Jsme Domaの最初の来日の対バンがwarehouseだったんですね。忘れてた。
えーと曲目は「Three Voices」とか「Locomotive」とか「Dear Gazelle」とか「影絵が消える」とか(たぶん)6枚目辺りの曲が多かったのかな。
ラストは「金属の胎児」んーやっぱし格好イイなぁ「Octopus-Command」とかも聴きたいんだけど、最近はやってないのでしょうか?
あ、そいえば来年は「Let It BeとHotel Californiaを足してSoft Machineを振りかけたような」新曲を作るらしいです。期待。
 鬼怒無月 (guitars)
 勝井祐二 (violin)
 高良久美子 (percussions,vibraphone)
 大坪寛彦 (bass)
 岡部洋一 (percussions)

Uz Jsme Doma

「ウシュ・スマイ・ドマ」と読みます(何度聴いても忘れる)チェコのプログレ・・・プログレではないなぁ「ちょっとレコメンな頭の悪いパンクバンド」みたいな感じです。
えーといきなり一曲目から全力失踪。ハードコアみたいなドラム+ソロ弾かないカッティングばっかギター+ガリガリガリピッキングするベース+脱力トランペットにオヤヂヴォイス×3という音。「凶暴さと間抜けさをマヨネーズで和えてみました」的な、まぁ変態バンドですわ。結構キャリアあるはずだけど、チェコでも人気有るのかなぁ?
あとたぶんチェコ語で歌われてると思うのですが、空耳が聴こえてきてしょーがない。アンコール最後の曲とか途中から「チンポミーヤチンポミーヤチンポミーヤ」って叫んでるようにしか聴こえなくなってきて、ちょっと大変な・・・

 Miroslav Wanek (guitars,keyboards,vocals)
 Papa Cervinka (bass,vocals)
 Adam Tomasek (trumpet,vocals)
 Tomas Paleta (drums)
http://www.uzjsmedoma.com/ )

2008/12/09 篠田昌已生誕50年 FIESTA de COMPOSTELA @吉祥寺Star Pine’s Cafe

故・篠田昌已さんの生誕50年イベント2daysの2日目。また、この日は篠田さんの16回目の命日でもあります。
その、生前の篠田さんの演奏を見たことは無いのですが、彼の残した音源は凄く好きです。なにより自分が好き好んで聴いてる音楽の結節点にある人なんじゃないかなと・・・まぁ後追いですけど。1日目は行けませんでしたが、この日集まったミュージシャンだけでもその幅広さと、何かちょっと共通する力強さみたいなのがあるよに思います。

工藤冬里

・・・・間に合いませんでした。残念。

くじら

「くじらドラゴンオーケストラ」は、杉林恭雄・キオト・楠均・幸田実・駒沢裕城・玉城宏志・ロケットマツ・関島岳郎・篠田昌已というなんか凄い面子だったんですね(CD持ってたハズだけど、久しく聴いてないなぁ)
えーと演奏曲は多分以下のような感じ。淡々とベースを弾く松永さんが格好よい。

1. たまご
2. KAPPA
3. ナガラリバー
4. ドラゴン
 杉林恭雄 (vocals,guitars)
 松永孝義 (bass)
 関島岳郎 (tuba)
 駒沢裕城 (percussions)

向井千惠ソロ

1階の客席横で、Che-SHIZUの向井千恵さんの胡弓のソロ。やっぱり何だか凄い異世界な感じの音。
 向井千惠 (胡弓,vocals)

原マスミ

数年ぶりに見る原マスミさん。いやもう何にも変わってないー、近藤達郎さんも年取らないけどこの人も凄いよなぁ。
独特なボーカルの方ですが、アコギの演奏ちょっと不思議な感覚で。
 原マスミ (vocals,guitars)
 近藤達郎 (piano)

篠田昌已 act 1987

篠田さんの過去の映像をスクリーンで。Che-SHIZU、ピヂンコンボ、A-Musik、そしてじゃがたらの映像。Che-SHIZUの映像が凄く格好よかった、メンバーは向井+篠田+向島ゆり子+久下惠生+西村卓也って言ってたかな。ピヂンコンボも良いなぁ・・・コレDVDにしてるくれないかなー。
この映像の中でニコニコしながらサックスを吹いてる篠田さんを見てたら、なんとなく大友良英さんに似た雰囲気があるなーとかちょっと思いました。やってる音楽は大分違いますが。(大友+篠田+黒田京子+広瀬淳二とか昔あったんだよなぁ)

ストラーダ

久下さんのドラムが音デカイ、そしてかっけー。プログレじゃないかと思うような複雑な曲ながらも何かジンワリと暖かい感じで。
中尾さんのサックスが凄い・・・なんつーか饒舌というか説得力のあるような音。
 中尾勘二 (alto sax)
 桜井芳樹 (guitars)
 関島岳郎 (tuba)
 久下惠生 (drums)

駒沢裕城

次はサブステージで駒沢さんのペダルスチール。この方もナマで見るのは初めて、打ち込み(多重録音かな?)のトラックにあわせてスチールギターの演奏(puff-upから出てたFelizって曲)。ペダルスチールギターってカントリーとかで使われる事が多い楽器だと思うのですが、この方の演奏は・・・んーなんつーか「ああぁ・・・光が見える」とかそんな感じの、スピリチュアルとゆーかそんな音。

ジンタらムータ・オーケストラplays篠田昌已

メンバーは・・・多分合ってると思うけど。何か中規模くらいの渋さにも思えてくるような陣容です。タイトルの通り曲は篠田さんの曲「S-1」とか「篠新3/4」とかかっちょいー。STRADAでも良かったですけど久下さんのドラムに圧倒されます。
んーと地味にギターを弾いてましたが小間慶大さんを初めてナマで見た(この人のソロ凄い好きで)
アンコールは「プリパ」最後は客席を練り歩いてのフィナーレ。

1. 我方彼方
2. S-1
3. (野戦の月のテーマ曲)
4. 篠新3/4
5. コンサルタントマーチ

 大熊ワタル (clarinet)
 川口義之 (alto sax)
 多田葉子 (alto sax)
 北陽一郎 (trumpet)
 こぐれみわぞう (チンドン)
 小間慶大 (guitars)
 桜井芳樹 (guitars)
 関島岳郎 (tuba)
 中尾勘二 (soprano sax)
 渡辺明子 (trombone)
 久下惠生 (drums)

2008/11/30 Primal Killing Time @祐天寺FJ’s

そんなで今回は4人編成でのキリングタイム。

最初は「逆瀬川」なんかXenakisとRichard Wrightの話を延々と。そしてミニマルな「dusk」は気持ちよくて眠りそうになる手前くらいまで延々と演奏。
「sekvi」てのは2ndのSKIPの音の洪水の中から微かに聴こえてくるすんげー綺麗なメロディーの曲。1996年のKILLING TIMEでやってたっけな?あと「清水+斎藤+鬼怒」でもやってた。最近だと俺が行けなかった渋谷のツインズよしはしのライブの時にやってたみたい。曲の途中でリズム変わる時に板倉さんが「イン・コリエンテ」って言うのですけど・・「en corrirente(流れにまかせて)」って事かな?あーでもこの曲聴けただけでも来た甲斐あった。
その後はカバーを2曲。なんだか「ヒョーロク玉」は小編成の方が馴染むような気がしますね。

2nd setはインプロから、うーんサイケでコズミック・・・というかレイブとかのイベントにこういう人いそうだよなぁ。
KILLING TIMEでは初演の「重量投げ」という曲・・・・いや清水さんのクラリネットカルテットで1回聴いたのですけど、最初の変なキメは確かにあんな感じだったとは思うけど。内股で鉄アレイ挟みながら徒競走するよな感じの音(何言ってるかよくわからんですが)そこから後は「夢の桟橋」「EBRIO」「8687」「PERU」と安定したメロディーの綺麗な曲。

あと今回はやたらとMCが多くて嬉しかったな、あんまり普段は余計なこと喋らない事多いし。
「珍しい曲が聴ける」ってのも有りますが、やっぱし7人編成とは違った魅力があると思います。変なリズムのバンドは沢山ありますけど、変なコードでじんわりトホホでスリリングな感じはやっぱしこのバンドじゃないとなぁ。見逃しちゃった人残念でした。

次回は来年、1/12に吉祥寺MANDA-LA2にて。

1st set:
1. 逆瀬川
2. dusk
3. sekvi
4. Cascade of the Seven Waterfalls (Azymuth)
5. Zingaro (Antonio Carlos Jobim)
6. ヒョーロク玉
7. Limbo Dance

2nd set:
1. インプロ
2. FALL
3. 重量投げ
4. 夢の桟橋
5. EBRIO
6. 8687
7. PERU

encore:
1. かたたたき

 板倉文 (guitars)
 清水一登 (piano,keyboards,bass clarinet)
 Ma*To (keyboards,tabla)
 whacho (percussions)

2008/11/29 加藤英樹 Green Zone @新宿PIT-INN

現在NY在住の加藤英樹さんによる「Green Zone」の2nd「Bayt」のレコ発です。えーと初期GROUND-ZEROのトリオって事になります。

曲の構造はわりとシンプルなモノですが、植村さんの手数多いけどキッチリ枠の中に収まるドラムと派手さは無いけれど物凄く良く音の通る加藤さんのベースの上で、大友さんのギターが唸るのが強烈です。

アルバム未聴だったのでセットリストは分かりませんが1st setが1枚目のアルバムから、2nd setが2枚目の「Bayt」からタイトル曲(45分くらい)の演奏。

自分は加藤英樹さんをライブで見るのは初めて。変な音とかトリッキーな演奏とかは無いのですが、本当にアレがフレットレスかと思うようなピッチ/リズムの安定した音でした。松永孝義さんがエレキベース弾いてる時に近いかも。

聴いてて思ったのは「この3人だからこの音になるんだろーなぁ」とかそんな感じ。これが例えばドラム芳垣さんとかだったら全然違う音楽に聴こえるんじゃないかと思います。この3人の為に書かれた曲のよーな気もしますし。

 加藤英樹 (bass)
 大友良英 (guitars)
 植村昌弘 (drums)