2010/06/26,27 Hermeto Pascoal e Grupo @渋谷Pleasure Pleasure

2002年のTrue Peoples Celebrationの時は観れなかった(清水一登+鬼怒無月+芳垣安洋を観に行ってた)ので、実は生でパスコアルを観るのは今回が初めてになります。
会場は渋谷のpleasure pleasureという所、前まで映画館だったのかな?向かいではこないだ観た「パーマネントのばら」をやってました。ステージには何か木が沢山。左端にはYAMAHAのCP-80、右端のパスコアルはどうもDX-7を使ってたようです。
1st/2nd入れ替えの公演で、行ったのは1日目の1st/2ndと2日目の1st(ラストセット以外)

セットリストはちょっと分かりませんが、もう何と言うか演奏がどうとか、曲がどうとかを超越したような圧倒的なステージで。複雑な曲なハズなのに凄いスピード感での演奏。各人のソロ回しなんかもやりつつも、そのバック自体がすごい演奏してたり(特にItibere)、もちろんパスコアル爺のヤカンパフォーマンスもありつつ。1日目の2ndセットなんかは2回目のアンコール含めたら2時間近く有ったんじゃないかな(おかげで終電ギリギリだったけど)

ベースはもちろん Itibere Zwarg 最近新譜の出た(ついでにようやく1stを入手した) Itibere Orquestra Familia を聴きまくっていて、もうこの人見れるだけでも幸せだったり。 ベースプレイだけでなくこの人がバンド全体のコントロールしてるパートも多かったように思います。Itibere Orquestra Familiaも生で観てみたいなぁ。

鍵盤のAndre MarquesはCurupiraの方みたいです(Grupoに入ってたんですね)自分の席が3回ともこの人の前辺りだったので良く見えましたが、ツワモノ揃いのこの面子の中でもかなり弾きまくってました。パスコアルが彼を指さして「Crazy」とか言ってたりとか。

嫁さんのAline Morenaも、前のパスコアルとのDuoアルバムがちょっと緩めな内容だったので「どうかなー?」と思ってたのですが、存在感のあるボイスでバンドに溶けこんでました。

パスコアルは…なんというかAlineとダンスを踊ったり、首振り一つでキメの指示を送ったりと、お茶目なお爺さんなのですが。やっぱり鍵盤触ると何やら異常なフレーズを紡ぎ出してきます。パスコアルグループでパスコアルの曲なのですが、彼のソロだけ異彩を放つという不思議な状態。
あと生で見て気づいたけど…この人仙波清彦的というか、仙波清彦が日本のパスコアルみたいな感じなのか。はにわオールスターズで扇子をテキトーに振りながら全体をコントロールする感じなんかはほんと似た感じがします。

いやでも本当に何か別次元のパフォーマンスが繰り広げられていました。2日目のラストステージもチケット取れば良かったな。あの化物のようなお爺ちゃんは、御歳74歳との事で。呆れるやら感心するやら…いまだにあの濃密な音が頭の中を反復してる感じです。

Hermeto Pascoal (keyboards,bandoneon,voice,色々)
Itibere Zwarg (bass,voice)
Marcio Bahia (drums)
Fabio Pascoal (percussions)
Vinicius Dorin (saxes,flute)
Andre Marques (electric piano,flute)
Aline Morena (vocals,guitars)

Hermeto Pascoal

Banda Hermetica / El calendario de los sonidos (2006)

amazonで売ってなかったのでEL ARRULOで通販しました。アルゼンチンのグループです。

バンド名の通りHermeto Pascoalリスペクトーな感じの人たちです。パスコアルの「Calendario do som」(パスコアルが1日1曲-1年合計366曲作っちゃった譜面集)からの選曲になってます。
Calendario do somといえばパスコアル直系Itibere Orquestra Familiaもこの譜面からアルバムを作ってましたが、ちょっとこっちの方が生真面目な感じかなーとか思います。もーちょい自己主張してもイイのに。そいえば「12 de Octubre」では、Mono Fontanaが参加してます。

とりあえずパスコアル好きな人は是非チェックしてみてくださいな。

↓いきなり音出るので注意
( http://www.bandahermetica.com.ar/ )
( http://www.myspace.com/bandahermetica )

Banda Hermetica

curupira / curupira (2000)

こないだディスクユニオン新宿に行った時に店員にお勧めされた「クルピラ」ってバンド(しばらく「カピパラ」って間違えて覚えてた)
[tag]Hermeto Pascoal[/tag]関係?の、ブラジルのピアノトリオです。基本的にはタイトなフュージョンみたいな感じですが、やっぱりそこかしこにブラジル的な(というか曲自体パスコアルっぽい)色彩感ですごい面白いです。
ラス曲はパスコアルの曲(あと5曲目にpianicaで参加)でもアルバムの流れ的に全然自然なので、たぶんクレジットきちんと見ないと気づかないかも。

curupira / curupira (2000)

Marcio Montarroyos featuring Stone Alliance (1977)

ディスクユニオン新宿ラテンブラジルフロアにて。Hermeto Pascoalの名前を見て購入、1977年のアルバムです。
Latin Jazz系には全く疎いのでよく知りませんけど、結構有名な人たちなのかな?(参加メンバーは以下参照)端正で力強いかなりかっちょいいジャズです。何かJohn SurmanとかKeith Tippett Groupとかにラテンパーカッションが入ったよーな感じで、コレがまたとても格好良くって。大当たりでした。

あ、Hermeto Pascoalは1曲に参加してるだけみたい。

  • Steve Grossman (tenor sax,soprano sax)
  • Gene Perla (bass,keyboards)
  • Don Allas (drums,conga,percussions)
  • Marcio Montarroyos (trumpet,flugelhorn,mellophone,piano)
  • [tag]Hermeto Pascoal[/tag] (piano,flute)
  • Erasto de Holanda Vasconcelos (percussions,sudo)
  • David Sion (percussions)
  • Dom Bira (congas,bell)

Marcio Montarroyos featuring Stone Alliance

Nene / Minuano(1985) + Bugre(1982)

ブラジル、[tag]Hermeto Pascoal[/tag]のバンドでドラム叩いてた人のソロアルバム×2のカップリングCD。このドラムの方が全曲書いてるのですが、かなりPascoalっぽくて面白い。爽やかかつ複雑な感じです。Bugreの方がちょっとフリーっぽいかな。

Hermeto Pascoal / Eu E Eles

家に帰る途中の八百屋の2階の古本屋さんで。1,280円。

1999年発売、ぜーんぶパスコアル一人で録音したアルバムです。ジャケットには沢山の楽器(楽器じゃないものも)が並べてます。

なんだか一人多重録音とは思えないような高揚感があるかも。すごいなー。