2012/02/11,12 Univers Zero @吉祥寺Star Pine’s Cafe

ベルギーのチェンバーロックUnivers Zeroの奇跡の来日公演を見てきました。
2/11、2/12の昼、夜の3公演で、最初は夜の部2回を見ようと思ってたのですが、初日のあまりの内容にちょっと感動して2日目の昼も当日券で見てきてしまいました。

まずUnivers ZeroについてはSMASHのサイトでも見てもらえば良いと思うのですが、プログレスキーにはいわずと知れたバンドで「チェンバーロック」って言葉はこの人たちの音楽を説明するためにあるようなモノかも。
個人的にはその昔、15年くらい前に御茶ノ水のジャニスで「Uzed」を借りて聴いて以来ずっと好きなバンドで、1997年くらいに再結成してからずーっと「来日しないかなーでも無理だよなー」など思ってたのですが…奇跡の来日と言っても良いと思われます。

とりあえず生で見たメンバーの印象など。

Daniel Denis (drums)
Univers Zeroのリーダー。
1996年くらいだったか、厳寒の神奈川県民ホールでArt Zoydの公演(ホールの壁に無声映画を映し、それに合わせてArt
Zoydが演奏するイベント)で一度だけ遠くの方から見たことが有ります。その時は屋外で死ぬほど寒かったけど。
右手側にバスドラくらいのサイズの大きなタムが斜めにセットされていて、普通のドラムセットからは聴こえてこない「ボワワーン」という重い音が。あと後ろにはデカイ銅鑼。あと、3日目の夜に気付いたのですが、左手のスティックはほぼ常にグリップ側でバキバキ叩いていました。
スタジオ盤のカッチリした演奏とは対照的に、ライブではダイナミックな演奏。MAGMAのChristian Vanderを感じる部分も多かったです。
ちなみに2日目の昼と夜の間で、ディスクユニオン吉祥寺店で買い物をするDenisさんを目撃してしまいました。

Michel Berckmans (bassoon, oboe, English horn, melodica)
Univers Zeroだけでなく、Julverne, Aksak Maboul, Von Zamla, 故Lars Hollmerのソロなどの個人的にも大好きなヨーロッパの色々な不思議バンドに参加されてる方です。
バスーンとオーボエとEnglish horn(オーボエよりちょっと大きいアレがそうだよね?)を使い分けての演奏(まぁライブハウスでBassoonを見るのも初めてですが)やっぱりバスーンの響きが凄く独特で・・・あぁ本物のユニヴェルゼロなんだなーとか思いました。

Pierre Chevalier (keyboards)
スキンヘッドのイケメン鍵盤奏者です。Present(どうせなら一緒に来日してほしかった)の近作でも鍵盤奏者として活躍されてます。Presentの最近のアルバムも非常にテンションの高いので、Univers Zero好きで聴いたこと無い方は是非。強迫的な演奏という面に関してはUnivers Zeroより現在のPresentの方に軍配が上がるかも。
ストリングスっぽい音からチェンバロ、ピアノ音と自由自在に弾きこなしてました「Civic Circus」でのソロが格好良い。

Kurt Bude (clarinet, bass clarinet, sax)
クラリネットとバスクラとサックス、そしてMC担当。単純に演奏に参加してる時間だけならMichel Berckmansよりも多かったかも。
3回全部演奏した「Straight Edge」はこの方の曲です…あんまりUnivers Zeroっぽい曲だったから、Denisの曲かと思ってた。

Dimitri Evers (bass)
個人的にイメージしていたようなゴリゴリした低音を奏でる感じではなくて、かなりバランスの良い音量での演奏でした。というかこの先入観(チェンバーロック=重低音ベース)ってマグマとポチャカイテマルコによる個人的な刷り込みなのかも。

Martin Lauwers (violin)
バイオリン、細かな効果音的な演奏とか、気の狂ったよーなソロとか。この方もそうですが若手(っても年齢知らないけど)のメンバーの充実っぷりがヤバイ。

2012/02/11 是巨人 with 壷井彰久

初日のオープニングが「是巨人 with 壷井彰久」(MCでは壷巨人って言ってたけど)是巨人は何度も見てますが、実は壷井さん入りの編成は初めて。いつも通りキチガイみたいな曲を弾き倒してました・・・というか余りにこなれた演奏にちょっと引いちゃったかも。個人的にはこのバンドには演奏できるかできないかギリギリの辺りに倒錯した面白さを感じているので。

1. Arabesque
2. Lebanon
3. Nerve Cell
4. Freestone
5. Isotope

吉田達也 (drums)
鬼怒無月 (guitars)
ナスノミツル (bass)
壷井彰久 (violin)

2012/02/11 Univers Zero

そして遂にUnivers Zeroの登場。重々しいSE(コレがEarth Screamって曲みたい)の中メンバーが登場、Daniel Denisが出てくる所でまた拍手が。
木管x2+鍵盤+バイオリン+ベース+ドラムなんていう編成なのにきちんと各メンバーの音が凄くバランス良く聴こえてきて・・・PAはスタパの方みたいですが凄い聴きやすかったです。
「Vacillements」はClivage収録の弦と木管のみの短めの曲。コレはBude+Lawers+Berckmansの3人のみでの演奏。
Heatwave収録の「Bruit Dans Les Murs」なんかは元曲が結構エレクトリックな音だったので、この編成で聴くと随分印象が違います。Uzedの名曲「Presage」にはただただ圧倒されました。
「Retoure De Foire」は新譜の中で個人的に好きなポストクラシカルっぽい妖しいアンサンブルの曲。斉藤哲也ユニットやトウヤマタケオ辺りにも似てるよなーとか思ったり。
ラス曲はUnivers Zeroといえばこの曲!と思っているCeux du Dehorsの1曲目「Dense」 まさにチェンバー「ロック」だなと、ベースの強迫的なフレーズと狂ったようなバイオリンが・・・何というか、この曲を生で聴ける日が来るとは。
アンコールの「Toujours plus a l’Est」はCrawling Wind収録の曲。実はこのアルバム持ってないのですが(なんか未発表曲集と聞いてたので…)バルカン風のフレーズが印象的な凄い格好良い曲でした。

1. Earth Scream – Xenantaya (The Hard Quest)
2. Civic Circus (The Hard Quest)
3. Vacillements (Clivages)
4. Bruit Dans Les Murs (Heatwave)
5. Straight Edge (Clivages)
6. Presage (Uzed)
7. Retour De Foire (Clivages)
8. Dense (Ceux du Dehors)
9. Toujours plus a l’Est (Crawling Wind)

2012/02/12 Univers Zero (昼の部)

2日目。元々昼の部はパスするつもりだったのですが、当日券で来ちゃいました。
Berckmans曲の「Apesanteur」はこの回のみの演奏、短めの曲ですが跳ねまわるようなリズムが面白い。
Implosion収録の「Variations on Mellotronic’s Theme」もこの回のみ。この可愛らしいリズムはBerckmanの曲かと思ったのですが、この曲もDenisの曲みたい。Denisの曲なんだけどBude+Lawers+Berckmans+Chevalierでの演奏。昨日のVacillementsと一緒で室内楽コーナーかな?
「Les Poires Perdues」はBudeの曲でたぶんアルバム未収録と思います。所々に不安げな展開を含むゆったりとしたアンサンブルで・・・Zypressenという素晴らしいチェンバーロックのバンドがあるのですが、その唯一のアルバムの雰囲気にかなり似ていたと思います(ちょっと入手しずらいかもしれませんが、Univers Zero好きな方には凄くオススメです)
あとはBruit Dans Les Mursの前に初日は無かったDenisのドラムソロが追加。

1. Earth Scream – Presage (Uzed)
2. Xanantaya (The Hard Quest)
3. Les Poires Perdues (?)
4. Drum solo – Bruit Dans Les Murs (Heatwave)
5. Apesanteur (Clivages)
6. Straight Edge (Clivages)
7. Variations on Mellotronic’s Theme (Implosion)
8. Dense (Ceux du Dehors)
9. Toujours plus a l’Est (Crawling Wind)

2012/02/12 Electric Asturias

2日目夜の部ははElectric Asturias・・・どなたでしょう、こんな俺好みのブッキングをしたのは。
前日の壷巨人と同じく40分弱くらいの演奏、セッティングの関係でちょっと狭そうでしたが演奏は気合入ってました。聲無キ涙はいつもならCyber Transmissionへのメドレーで演奏するのですが、この日はショートバージョンでそのままDouble Helixへ。
時を支配する人々が良かったなーとか思いつつ、微妙に嗜好のズレそうなUnivers Zeroのお客さんにはどう聴こえたのか、ちょっと気になったり。3/31にまたStar Pine’s Cafeでワンマンライブが行われます。

1. 聲無キ涙
2. Double Helix
3. 時を支配する人々
4. Rogus

大山曜 (bass)
平田聡 (guitas)
テイセナ (violin)
川越好博 (keyboards)
田辺清貴 (drums)

2012/02/12 Univers Zero (夜の部)

そして最終公演。この回は結構チケットの番号が良かったので前の方で観戦。Denisさんのドラムの音圧が感じられて非常によい塩梅。
セットリスト的には「Civic Circus」と「Retoure de Foire」が復活して、長めの曲が多くなった感じ(たぶん一番長かったと思う)後半は「Bruit Dans Les Murs~Dense」と、最後までゴリゴリの曲が続くという暗黒面を強調した感じ。
アンコールに今までやってなかった「Cercles d’Horus」というClivagesの最後の重々しい曲。MAGMAのEmehntehtt-ReがFunehrarium Kanhtで終わるような感じか。違うか。

3公演見て、楽器編成は異常ですがやっぱりロックバンドなんだなあなんて事をぼんやり思いました。来日のライブ全公演制覇するなんて初めてだったのですが、やっぱ来てよかったと思います。アルバムだけ聴いてたのでは知ることのできなかったライブバンドのUnivers Zeroを観ることができて良かったです。招聘元のユニヴェルゼロ来日実行委員会の方々に感謝です。

1. Earth Scream – Presage (Uzed)
2. Xanantaya (The Hard Quest)
3. Les Poires Perdues (?)
4. Straight Edge (Clivages)
5. Retour De Foire (Clivages)
6. Drum solo – Bruit Dans Les Murs (Heatwave)
7. Civic Circus (The Hard Quest)
8. Dense (Ceux du Dehors)
9. Toujours plus a l’Est (Crawling Wind)
10.Les Cercles D’horus (Clivages)

2012/02/04 Acoustic Asturias @池袋シャロン・ゴスペル・チャーチ

アコースティックアストゥーリアス(以下アコアス)のライブを見に池袋へ。前回に続いて教会の中、ギター以外全部生音のライブです。

「柔らかな回廊」は筒井さんの新曲、何か奇数拍子のキメの連続みたいな曲で・・・音楽性は全然違うんですけどWATCHTOWERとゆープログレメタルを思い出したりしました。
後半セット一曲目終わった後ゲスト紹介する前にふらっとチェロの星衛さんがステージへ。以前もゲストで参加されてますが、ウードの佐藤圭一さんとの活動や、アコーディオンの熊坂るつこさん、インプロの演奏など、かなり色々な所で演奏されてる方です。
「冬」も初演。何か大学のホームページの音楽を依頼されて作った曲らしいです。ゆっくりしたテンポの静かめの曲。
「邂逅」では篠笛の演奏での参加。ライブで篠笛とゆーと一噌幸弘さんを思い出すのですが・・・折目正しいアコアスの演奏と、荒々しい篠笛はなんだか不思議な感じです。
アンコールでは3rdからチェロ主体の曲「Cryptogam Illusion」を演奏。前回の星さんゲストの時のライブに行けなかったので、コレは嬉しかった。最後に4人で「Legend」を演奏して終了。

そいえばライブ開始ギリギリで入ったのでアンケート用紙貰いそこねたのですが、MCで言ってたアコアスで演奏してほしい曲とか…うーん、個人的には「籠の鳥の孤独」をアコアス版で聴きたいな、あとはEgberto Gismontiのカバーなんてあると嬉しいかも。まだ先になるでしょうけど、次のアルバムも楽しみです。

次回のアコアスは未定らしいですが、来週はユニベルゼロ来日の前座でエレアスのライブ。3月は吉祥寺スターパインズカフェでエレアスのワンマンが有ります。

  1. WATARIDORI
  2. Global Network
  3. White Room
  4. 柔らかな回廊 (Corridoio molle)
  5. 凍てついた記憶
  6. ルカ組曲

  7. Marching Grass on The Hill
  8. Distance
  9. 邂逅
  10. Perpetual Motion
  11. 黄源の舞
  12. Rogus

  13. Cryptogam Illusion
  14. Legend
  • 大山曜 (gut guitar)
  • 筒井香織 (clarinet, recorder)
  • 川越好博 (piano)
  • テイセナ (violin)

  • 星衛 (cello on ‘Distance’, ‘冬’, ‘Cryptogam Illusion’)(篠笛 on ‘邂逅’)

2012/01/08 ptf, The Peach Sunfish, FLAT122 @吉祥寺Silver Elephant

活動休止状態だったFLAT122の復活ライブを見に吉祥寺へ。今年初ライブです。

ptf

バイオリンフロントのプログレバンド。今回初めて見ました、普段は沼袋Sanctuary辺りでライブしてるみたいです。
サイトで視聴した時はバイオリンのピッチが甘いのがちょっと気になったのですが、ライブだと勢い有ってあまり気にならないかも。

1曲目聴いてJean-Luc Pontyかなと思ったんですけど、それよりか単純にKBBの方が近い感じなのかなー、きっちりプログレしていて結構良かったと思います。CD-R買ってみました。

ベースの方がかなり低い位置で楽器を持っていて、基本高い位置でベースを構える事の多いプログレ界(偏見かも)ではちょっと珍しい。音の方もツマミを全開にしたよーなブリブリな音でとても好感度高かったです。

1. Fair Wind
2. Nightscape
3. (15/8の宇宙っぽい新曲)
4. Firefly Effect
5. Chromatic Rays

高島圭介 (violin)
馬庭千峰 (bass)
鬼頭武也 (keyboards)
関勇亮 (drums)

http://ptfweb.com/


↓プログレらしくないベースの持ち方↓

The Peach Sunfish

前見た時とベースと鍵盤の方が替わってる…かな?でも、相変わらず完成度の高いインストのギターロックです。

伏見蛍 (guitars)
Koyatch (bass)
武藤智史 (drums)
coba84 (keyboards)

http://www.myspace.com/peachsunfish

FLAT122

いやもう本当に久しぶりで・・・2010/05/30のプチ復活を除くと、2009/02/07以来なので大体3年ぶりくらいになるのかな?ライブ後半に行くほどにテンション上がってく感じが「あーこうだったなぁ・・・」など思い出しました。
全体的に完成度が上がった感じががするのは、やっぱりドラムの田辺さんの演奏が良くなったからかなーとか思います。特に「記憶」の後半部分、叙情的なピアノの後ろでの即興(?)が凄く良かった。

セットリストは以下のように。これはは後から気付いたのですが、今回は全曲川崎さんの曲でした。「Spiral」の中間部のインプロとかも素晴らしかったんですけど、個人的には今回「Matsukura Snow」が、色んな表情を見せるようで凄く良かったなと…後半ちょっとゾクっと来ました。
前回の記事にも書きましたけど、お二人のユニット(Stella Lee JonesとKTG)も好きですが、やっぱりこのバンドは他では代えがたいモノがあるなーとか。

ちなみにいつものようなギスギスしたMCが結構ウケてました。コレはもう持ちネタと言っても良いかも。平田容疑者に平田さんが似てるのは・・・確かに言われてみればそうかも、個人的にはあの写真見た時に「永川敏郎に似てる」とか思ったりしたのですが。

なんと次回のライブが決まってるようで4/14(sat)に同じく吉祥寺Silver Elephantで予定されているそうです。これは嬉しかった。

1. Panorama
2. Neo Classic Dance
3. Matsukura snow
4. Gigue
5. Spiral
6. 記憶(アンコール)

川崎タカオ (keyboards)
平田聡 (guitars)
田辺清貴 (drums)

http://music.geocities.jp/thewaves2005/

Asturias, FLAT122関係の情報まとめ

1/8に久々にFLAT122のライブが有るのと、アストゥーリアス、FLAT122関係のライブがちょこちょこ有るので情報まとめ。
ちょっと長くなっちゃったけど、この辺聴いたことないプログレスキーな方への参考になればとYouTubeなど貼りつけてみました。

んで、3月くらいまでのライブ予定↓

2011/01/08 FLAT122 @吉祥寺Silver Elephant
2011/02/04 Acoustic Asturias @池袋シャロン・ゴスペル・チャーチ
2011/02/12 Electric Asturias (Univers Zero来日の前座) @吉祥寺Star Pine’s Cafe
2011/02/20 KTG @三軒茶屋Grapefruit Moon
2011/03/03 Stella Lee Jones @吉祥寺Silver Elephant
2011/03/31 Electric Asturias @吉祥寺Star Pine’s Cafe

FLAT122

2002年結成。
2005年に「The Waves」2010年に「KAGEROU」の2枚のアルバムをリリース。
私が最初に見たのは2004年のペンギンハウス。構築度の高さと天然のプログレっぷりにビックリした覚えがあります。その頃は別の方がドラムで、田辺さんが加入したのは2004年末くらいだったかと。
一時期ゲストを入れたりとかもしてましたが、やっぱりこのバンドは川崎さんと平田さんの微妙な方向性の違いから出てくる絶妙な緊張感がこのバンドの魅力だと思います。
Stella Lee JonesとKTGでもそれぞれの曲を演奏されてますが、最小のトリオ編成で情報過多の楽曲を無理矢理演奏するこのバンドのスリリングさは、ちょっと他では代えがたいものがあります。
2009年にそれぞれのユニットが始動してからは、ほとんどライブが無かったのですが1/8に久しぶりに3人でのライブが吉祥寺Silver Elephantであります。

* 川崎タカオ (piano)
* 平田聡 (guitars)
* 田辺清貴 (drums)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=Rzbl6rkrhk8[/youtube]

http://music.geocities.jp/thewaves2005/
http://www.myspace.com/flat122

Asturias

1987年結成(多重録音なので結成ではないか)
日本プログレ好きな方には改めて説明する必要も無いほどの有名バンドです。1988年「Circle in the Forest」1990年に「Brilliant Streams」1993年に「Cryptogam Illusion」の3枚のアルバムを発表。
アルバムに参加しているメンバーは元新月の津田治彦さん、花本彰さん。Afflatusの桜井和美さんに、ZABADAkの上野洋子さんなど。
1993の3rdアルバム以降は2003年のAcoustic Asturiasまで目立った活動は無かったのですが、ゲーム音楽方面で色々と活躍されていたようです。デモンベインのサントラ等では結構プログレな楽曲も聴けます。(個人的には「神樹の館」のOPが好き・・・あれアコアスで演らないかなぁ)
2008年には多重録音での新作「樹霊 – In Search of Soul Trees」をリリースしています(FLAT122平田さんも参加)

http://www.geocities.jp/gonzo1go/home.html

Acoustic Asturias

2003年に「アコースティック編成」として活動再開。
2004年に「Bird Eyes View」2006年に「Marching Grass on the Hill」2011年に「Legend of Gold Wind」の3枚のアルバムをリリース。
violinは結成当初は北辻みささん。その後Phantasmagoriaの藤本美貴さんがサポートで参加、伊藤恭子さんの参加の後にテイセナさんがElectric Asturiasからスライドするように正式メンバーに。
アコースティック編成ですが、プログレ独特の緊張感やドラマチックな楽曲。チェンバーロックっぽい感じもするのですが、単純に「アコースティック楽器によるプログレ」と捉えた方が近いかも。

* 大山曜 (gut guitar)
* 筒井香織 (clarinet)
* 川越好博 (piano)
* テイセナ (violin)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=LRE8XCu9FxM[/youtube]

Electric Asturias

2009年結成、初ライブは2009/12/05の江古田Buddy。2011年に1stアルバム「Fractals」をリリース。
アコアスではガットギターですが、エレアスでは大山さんのワイルドなベースプレイが聴けます。現在活動してる日本プログレのバンドの中でも1,2を争うよなクオリティかと思います。

* 大山曜 (bass)
* 平田聡 (guitars)
* テイセナ (violin)
* 川越好博 (keyboards)
* 田辺清貴 (drums)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=b-2RgD7JnCw[/youtube]

Stella Lee Jones

2009年結成。
先日よーやく1stアルバム「A Floating Place」をリリース。
佐々木絵美さんはキキオン、くどうげんたさんは元Deja-vu(桜庭統のバンド)とかキルシェとかVermilion Sandsとか。谷本さんはKTGと掛け持ちです。ベースは最近Quiでも活動している瀬戸尚幸さんに変わっています。
Bill FrisellとかPat Methenyみたいなギターに、バイオリンやアコーディオンのカラフルな上物が乗っかるアンサンブル。アルバムは個人的には今年ベストかなとか思ってます。

* 平田聡 (guitars)
* テイセナ (violin)
* 佐藤真也 (keyboards)
* 佐々木絵美 (accordion)
* 瀬戸尚幸 (bass)
* 谷本朋翼 (drums)
* くどうげんた (percussions)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=nHY6881VIVg[/youtube]

http://www.stellaleejones.com/

KTG (Kawasaki Takao Group)

こちらも2009年結成。初ライブは2009/03/14かな?
Acoustic Asturiasの筒井さんのクラリネットをフロントに、川崎さんのややこしくも美しい楽曲を演奏。FLAT122とはちょっと違った緊張感の有るライブです。こちらもそろそろ録音物を聴きたい所だったり。

* 川崎タカオ (piano)
* 筒井香織 (clarinet)
* 谷本朋翼 (drums)
* 中嶋洋隆 (bass)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=wjjrLUKNn2Q[/youtube]

http://ktg.ameniwa.net/KTG/

2011/12/29 MUMU, る*しろう @吉祥寺MANDA-LA2

もはや毎年年末恒例の「MUMU+る*しろう」の合体企画。個人的にも大体毎年最後のライブはコレです。

MUMU

いつもの通り淡々と複雑怪奇な曲を演奏。こないだのGiulietta Machineとの対バンの時に聴いた曲もあるけどよく覚えてない。
MUMUは必ず毎月新曲が1曲あるので、毎年12曲入りのCDを作れば良いのなぁ・・・

  1. 2011 #09
  2. 2011 #12
  3. 2011 #10
  4. 2011 #11

る*しろう

次は「る*しろう」今年は色々タイミング悪くて全然ライブ見れなかったなぁ。
「不安な人」は井筒曲、菅沼さんはドラムじゃなくてグロッケンみたいなのを演奏、タイトルの通り地に足つかない感じのフワフワとした不思議な曲。ハイテンション変態曲に混じってこんな曲も演奏するのがこのバンドらしいというか・・・結構好きな感じの曲です。「Giant Steps」はコルトレーンの曲、こんなうるさくて早いGiant Stepsも聴いたことないけど。
最後が「ヌマザパ2~ヌマMIX」で締め。ヌマMIXは、何というかヌマザパとかの人力カットアップみたいな演奏。元々がザッパっぽいキチガイ曲なのに・・・相変わらずの楽しすぎる阿鼻叫喚。

  1. ハイボールマーチ
  2. ズンダズンダつ
  3. おんばしら2
  4. ハイボール
  5. 不安な人
  6. Giant Steps (John Coltrane)
  7. ヌマザパ2~ヌマMIX

で、MUMU+る*しろう合体バンド。左手にMUMU、右手にる*しろう。1曲目から左右に配置されたドラムが大暴れ。
2曲目は「フィンランドのメタルクレツマーみたいな・・・」とかいう話で、お客さんの情報によるとalamaailman vasaratの曲じゃないかと。俺もCD持ってるけどどの曲かはちょっと不明。しかし演奏者がよくわかってないのに、お客さんがわかるってのも凄い。
3曲目は「近藤 #3」という植村さんの曲。なんでも近藤達郎さんと植村さんでお蔵入りになった音源があるそうで、その中の1曲らしいです。お蔵入りなんて勿体無い…是非聴いてみたいものです。
んで、最後に美也子さんセレクトで何故かジミヘンのPurple Hazeを演奏。忘年会というか暴年会とゆーかそんな感じのノリで。
アンコール代わりに本間さんと美也子さんでピアノを弾き倒して終了。

今年で4年目ですが、やっぱり毎回面白いです。あと「演奏中ニヤニヤする植村さん」ってのもなかなか面白いです。

MUしろう

  1. (MUMU曲)
  2. (alamaailman vasaratの曲)
  3. 近藤 #3
  4. Purple Haze (Jimi Hendrix)
  5. (本間太郎+金澤美也子)
  • 植村昌弘 (drums)
  • 中根信博 (tromebone)
  • 本間太郎 (keyboards)
  • 金澤美也子 (keyboards, vocals)
  • 井筒好治 (guitars, vocals)
  • 菅沼道昭 (drums, vocals)

↓ジミヘンを歌う美也子さん↓

2011/12/24 Stella Lee Jones @吉祥寺Silver Elephant

Stella Lee Jonesのレコ発ワンマンライブです。ほぼ満員のシルエレをを見てちょっと嬉しくなりました。

前半最初はYoutubeに映像も上がっている「Clouds」から。次の「かげろう」も定番曲ですね、元々はFLAT122で「夏」って曲
「Watercolors」はタイトルの通りPat Methenyっぽいイメージの曲。プログレ色は薄めですが、個人的にはアルバム曲の中では一番好きかも。「Ceaseless Memory」はバイオリンのテイセナさんの曲、平田さんの曲とはちょっと違ったホンワカした幻想的な曲。
前半ラストはFLAT122の頃から良く演奏しているハイテンション曲の「目眩」中間部ではギターソロ~ピアノソロ~ドラムソロ。

前回から参加している瀬戸尚幸さん(Qui)のベースがすごく安定感があり、バンドの音として凄くグレードアップした気がします。
そいえばMCで言っていた、アルバムタイトルの由来になった「坂本龍一さんのフローティングなんちゃら」は、日産セドリックのCM曲の「Floating Along」の事かな?

後半スタート、FLAT122/KTGの川崎隆男さんがキーボードの席に座ります。最初の「Neo Classic Dance」は平田+谷本+佐々木+川崎で、FLAT122に近い編成での演奏(FLAT122に佐々木さんゲストの時もあったような)
川崎さんゲストでのもう一曲は「Spiral」はステラの鍵盤が川崎さんに替わった編成での演奏、バイオリンとギターの重なりが面白く、FLAT122で聴いていたのとはかなり印象の違う感じ。中間にインプロ部を挟んで15分くらいだったかな?
告知関係の長めのMCの後は「Parallel Railways」このバンドにしては珍しくカチっとまとまったコンパクトな曲。「Winter Song」はFLAT122でも演奏していた曲で、ステラでの演奏は2009/04/17の最初のライブ(まだバンド名決まってない時)以来かな?久々に聴いた気がします。そして最後の曲は「Synapse」この曲が一番Stella Lee Jonesっぽいイメージの曲かなと思います。
アンコールでは「Stella Lee Jones」追加アンコールでは「Jean-Pierre」と映画音楽シリーズを2曲続けて終了。

このバンドの場合、ギター・バイオリン・アコーディオン・鍵盤とメロディ弾ける楽器が4つも有って、それぞれがミニマルっぽい事しつつも曲全体はドラマチックというか・・・最初に見たときは「FLAT122とは違うけど、無茶な事してるなぁ」とか思ってたのですけど、よーやく完成形になったのかな? 凄いバンドになったなと思います。

  1. Clouds
  2. かげろう
  3. ジャンピエール
  4. Watercolors
  5. Ceaseless Memory
  6. 目眩
  1. Neo clasic dance
  2. Spiral
  3. Parallel railways
  4. Winter Song
  5. Synapse
  1. Stella lee jones
  2. Jean-Pierre
  • 平田聡 (guitars)
  • テイセナ (violin)
  • 佐藤真也 (keyboards)
  • 佐々木絵美 (accordion)
  • 瀬戸尚幸 (bass)
  • 谷本朋翼 (drums)
  • くどうげんた (percussions)
  • 川崎隆男 (keyboards on ‘Neo Classic Dance’, ‘Spiral’)

http://www.stellaleejones.com/

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=nHY6881VIVg&feature=player_embedded[/youtube]

2011/12/11 Electric Asturias @渋谷屋根裏

という訳で、前回のRound Houseとの共演に続いてのワンマンライブ。
会場の渋谷屋根裏には初めて来ました。何でこのハコなのかなー?とか思ってたのですが、何でも大山さんが中学生くらいの頃にスペースサーカス(岡野ハジメの在籍してたプログレフュージョン)を屋根裏で観に来てたとか。
「Moondawn」の曲の途中、テイセナさんの短いアドリブの部分での弾けたプレイが凄かった、エレアス・アコアス・ステラの3つのバンドで観てますが、やっぱりこの方のポテンシャル凄いと思います。
今までエレアスでは演奏していなかった2ndのRogusなんかも演奏、このへんからラストにかけてとても気合の入った演奏で良かったです。

ちなみに次回は3/31に吉祥寺Star Pine’s Cafeでまたワンマンだそうで。今回演奏されなかった新曲などにも期待。(個人的にはエレアスで「血闘のアンビバレンス」が聴きたい…絶対格好良いと思うんだけど)
あとは平田さんのStella Lee Jonesが12/24に吉祥寺Silver Elephantでレコ発。1/8にはかなり久々のFLAT122のライブも有るようです。

1. The Lancer
2. Moondawn
3. Phoenix
4. 時を支配する人々
5. Argus Last Stand

1. 闇からの声
2. Rogus
3. 聲無キ涙 ~ Cyber Transmission
4. Double Helix
5. Castle in the mist

1. Distance
2. The Lancer

  • 大山曜 (bass)
  • 平田聡 (guitars)
  • テイセナ (violin)
  • 川越 好博 (keyboards)
  • 田辺清貴 (drums)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=-zptowvgh-k[/youtube]

2011/12/04 KENSO @川崎クラブチッタ

KENSOを見に川崎クラブチッタへ。前に見たのがいつなのか・・・クラブチッタで村石さんだったから2002/06/26のハレ紀のDVDの時のかな?
そんな訳で、ものすごく久しぶりにKENSOを見ました。本来ドラムは小森啓資さんなのですが今回は初期KENSOの山本治彦(はるきち)さんでのライブ。ちなみに山本はるきちさんは渡辺満里奈の1stシングルの作曲者だったりもします(余計な情報スイマセン、渡辺満里奈の大ファンだったもので・・・)

ドラムの右手後方の空中にフロアタムみないなものが設置されていて、何に使うのかなーとか思ってたら「氷島」などで和太鼓のような使い方をされてました。成る程。小口さんは鍵盤3台、光田さんは鍵盤5台を使い分けての演奏。
セットリストは2nd/3rd辺りの初期の曲を中心に、最近の曲もチョコチョコ。名盤の2ndは勿論ですが、個人的にはKENSOの3rdが好きだったので、この辺の曲がたっぷり聴けて嬉しかったです。「Power of Glory」とか「胎動」とか良かったなー。2nd setは初期KENSOメドレー的な感じで「陰影の笛」では清水先生のフルートも披露されました。

プログレがどうとか関係なく、本当に気合の入った素晴らしいライブでした。2回目のアンコールの「Good Days, Bad Days」でちょっとグッときました。

セットリストはライブ終了後に会場に貼ってあったものから。

1st set:
1. 遙かなる地へ
2. ブランド指向
3. 精武門
4. JIGSAW~Power of the Glory
5. 氷島
6. MISKATONIC
7. 心の中の古代
8. 聖なる夢
9. 胎動
[2nd]
1. 日本の麦唄
2. 陰影の笛
3. 海
4. Echi dal Foro Romano
5. 美深
6. 麻酔part.1~part.2
7. さよならプログレ
8. 空に光る
[encore]
1. 暁に薬師が
2. インスマウスの影
3. Good Days, Bad Days

 清水義央 (guitars)
 小口健一 (keyboards)
 光田健一 (keyboards)
 三枝俊治 (bass)
 山本はるきち (drums)

http://www1.u-netsurf.ne.jp/~kenso/

2011/11/29 Giulietta Machine, MUMU @荻窪ルースター・ノースサイド

Giulietta MachineとMUMUという、何か妙にも思える対バンを見に行って来ました。アニメ「輪るピングドラム」のやくしまるえつこさんの曲で「江藤直子+大津真+植村昌弘(あとナスノミツルとか青木タイセイとか)」で共演したりしてますね。

Giulietta Machine

ボサノバのよーな、ちょっと体温低めの小洒落た音楽なのですが・・・時々見せる黒い部分が魅力。あと大津さんのギターも時々ちょっと変で面白い。
セットリストはゴメン・・・覚えきらなかった。

  • 江藤直子 (keyboards, vocals)
  • 大津真 (guitars)
  • 西村雄介 (bass)
  • 藤井信雄 (drums)

http://www.o2-m.com/g-machine/

MUMU

相変わらずのMUMUです。ライブに何度か通ってると、この頭のおかしい曲が妙にポップに聞こえてくる時が有ったりして。
アンコールの代わりに、本職クラシックピアニストの本間さんによる「火祭りの踊り」というファリャというスペインの作曲家の曲を演奏して終了。
ちょっと期待してたんだけど合体演奏は無し。

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  5. 2010 #3
  6. 火祭りの踊り (Falla)
  • 植村昌弘 (drums)
  • 中根信博 (trombone)
  • 本間太郎 (keyboards)

La Máquina Cinemática/Música Para Pantallas Vacías (2010)

ちょっと前にザビエルレコードで試聴して即ポチった一枚。
アルゼンチンのExequiel Mantegaという方のプロジェクトみたいです。この方のピアノにflute/clarinet/oboeなどの木管楽器にストリングス、曲によってはリズム隊も入ります。
パスコアルを爽やかにした・・・というか日本のAcoustic Asturiasに似た雰囲気。バンド名のLa Maquina Cinematicaって「映写機」意味なのかな?その名の通り映像が視えるような音になってると思います。
特に4曲目の「intrusos」って曲の躍動感がすごく好きです。その曲のYouTubeのライブ映像。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=khSy9VGb8zA[/youtube]

amazonにはCDはなかったのですがmp3ダウンロードが有ったので、そちらをリンク。