2013/10/13 IMAGO @東京倶楽部本郷店

何度か書いてますが、IMAGOは元FLAT122の川崎タカオさんが2012年に結成されたピアノ/フルート/オーボエ/ベース/ドラムという編成の「マイクロオーケストラ」バンド。5/25にこの会場で行われたライブは自分のライブ体験の中でもベストに入る程の素晴らしい内容だったので楽しみにしてました。このライブハウスではオーボエの音とグランドピアノの音が凄く良く聴こえるので、非常にこのバンド向きな会場かなと思います。

「湖に行きたい」は分かりやすいテーマを持った(このユニットにしては)ポップな曲。
「Signs 02」は5/25にココで初披露、ちょっとUnivers ZeroのRhythmix辺りの音に近いような雰囲気の音、後半のドラムの疾走感が気持ち良いです。個人的にはこの日のベストでした。
「Neo Classic Dance」ではドラムの大菊さんがスリップビートというか…なんかもうヴィニーカウリタみたい?まぁ良く演奏できるモノです。

2セット目(ココのライブハウスは3セット制なのです)は川崎さんの出身の岩手県釜石をモチーフにした3曲。この3曲はKTGでも演奏されている曲ですが、向うのユニットの演奏での意地悪な面は抑えられてリリカルな面が良く出ていると思います。今までFLAT122,KTGとちょっと難解な印象だったのが、このユニットではメロディの良さや気持ちの良いハーモニーが前面に出てきてるように思います。ただ演奏する方は逆に大変なのかもしれませんが・・・

3セット目は長い曲2つで「Signs 01」と名曲(と呼んでも良いと思います)「Spiral」を演奏。「Spiral」は前回の演奏時に何か涅槃へ連れてかれそうになるようなアレンジでの演奏だったのですが、今回はちょっとFLAT122の頃に少し戻した感じのアレンジに・・・いやコレも良いのですが、前回のバージョンがちょっと吹っ切れたような印象で凄く気に入ってたので、アレを捨てるのはちょっと勿体無いように思いました。
アンコールでは「”M”理髪店の不思議」という新曲、短めのシンプルでメロウな感じの曲。複雑なアレンジだけじゃなく、やっぱ魅力的なメロディー書くなぁと改めて思います。

更にアンコールのアンコールでは再び「Neo Classic Dance」1部での演奏も笑える意味で凄かったのですが、アンコールでのこの演奏はドラムのやり過ぎ感が更にアップ。大菊さんの引き出しの多さには感心しました。
次回は年の瀬、12/29にまたこの場所でのライブになります。

1. 湖に行きたい
2. Signs 02
3. Neo Classic Dance

1. 屋上にて
2. 真冬のテレビ塔
3. Matsukura Snow

1. Signs 01
2. Spiral
3. “M”理髪店の不思議
4. Neo Classic Dance

川崎タカオ (piano)
鳥谷部良子 (flute)
堀子孝英 (oboe)
上田哲也 (bass)
大菊勉 (drums)

http://imago.han-be.com/IMAGO/IMAGO.html

映像は6/13の吉祥寺Silver Elephantでの演奏。

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=Ynj_si6H2cI[/youtube]

2013/08/04 IMAGO+平田聡 @吉祥寺Silver Elephant

今回5回目のライブにしてFLAT122でずっと一緒に演奏していた平田聡さんを初のゲストに迎えてのライブとなります。

「Winter Song」はFLAT122の1stに収録されている平田さんの曲、Stella Lee Jonesでも何度か演奏しています。この曲は川崎さんと平田さんの2人での演奏。既に何だか階段を踏み外しそうなスリリングさが。
「Neo Classic Dance」からは全員での演奏、6分程度のこのバンドとしては比較的コンパクトな密度の高い曲ですが、更に細かいフレーズをギターで放り込んでくるような感じで。ドラムもこの曲ではわざとアクセントずらしたりと、緊張感の有る演奏でした。「Spiral」はIMAGOの前々回のライブから別曲かと思うくらい印象が変わったのですが、こちらではギターはそれほど無茶せずに曲の流れに沿うような演奏。
そして今回IMAGOでは初披露の「波濤」FLAT122の1stアルバムのタイトルでもあり、当時のライブでは代表曲でした。初めてコレを見た時に「Blue Motion(スイスのプログレ)にPat Methenyが入ったよーな」とかよく分からん感想を抱いた覚えが。曲タイトル通りに印象的なテーマ部分とせわしない部分が寄せては返すようなイメージ、中間のインプロ部分は何となく初期クリムゾンみたい。割と元のアレンジに忠実かなーと思ってたら、終盤そのままのノリでエンディングに行きそうなパートが大きく変わってて、ちょっと意表を付かれた感じ。元々凄く好きな曲では有るのですが、やっぱりこの日一番だったかと思います。

「Neo Classic Dance」は若干FLAT122寄り、「Spiral」はIMAGO寄り、「波濤」は丁度中間くらいだったかな?。しかし改めて考えるとこんな密度の曲をトリオで演奏してたんだよなーと。ミニマルなフレーズを組み立ててドラマチックな曲を作るのは川崎さんと平田さんに共通してるかなと思ってたのですが、こうして久々に共演するのを観てみるとやっぱり微妙に方向性違うんだよなーと(FLAT122はそれも含めて面白かったのですが)など思いました。
今回も密度の濃い演奏を沢山楽しめました、次回は10/13に東京倶楽部本郷店だそうです。あと8/31に筒井さんが一時帰国してKTGのライブ。平田さんの方は8/12に吉祥寺CLUB SIETAのZIZZ STUDIOのイベントで「Asturias+いとうかなこ」というのが有るみたい。

1. Matsukura Snow
2. Winter Song
3. Neo Classic Dance
4. Spiral
5. 波濤
6. 湖に行きたい

川崎タカオ (piano)
鳥谷部良子 (flute)
堀子孝英 (oboe)
上田哲也 (bass)
大菊勉 (drums)
平田聡 (guitars)

http://imago.han-be.com/IMAGO/IMAGO.html

映像は5/25の東京倶楽部本郷店での「湖に行きたい」
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=LfKUMdnpFtY[/youtube]

2013/06/30 Butzmetz LingerieZ, ptf, Imago @吉祥寺Silver Elephant

Butzmetz LingerieZ

1バンド目は仏滅ランジェリーズ。
ドラムの石田和也さんはFLAT122の初代ドラマーだそうで、私が初めてFLAT122を見た時のドラマーの方かと思ってたのですが、その時は2代目の小林さんだったようです。
基本的にはジャズロックで、前見た時も思ったのですが派手なのか地味なのかちょっと良く分からないような・・・今回はゲストでtrumpetの田中健司さんが参加。マイルスのカバーは格好良かったな。

米山興 (guitars)
塩入信之 (bass)
石田和也 (drums)
高本信宏 (keyboards)
田中健司 (trumpet)

ptf

先日リリースしていた1stアルバムを会場で入手しました。バイオリンフロントの若手のプログレバンドです。アルバムの時とベースの方が交代しています(前のプログレらしからぬ持ち方のベースの人面白かったので個人的にはちょっと残念)新曲は全部つなげて組曲にするそうで、全4パートの中から今回は#2/#3を演奏。#3の「Beyond the Ridge」は手数の多いハードな曲。
かなり若いバンドなのですが、なんの衒いもなくプログレらしい曲を演奏してくれます。よくKBBが引き合い出されますが曲調としてはOuter Limitsに近いような気が。
アンコールに前回のライブで演奏したというJean-luc PontyのEnigmatic Ocean (part1~2)を演奏、何か得した感じでした。

1. chromatic rays
2. The Versatile (新曲#2)
3. Beyond the Ridge (新曲#3)
4. Firefly Effect
5. ephemeral sign
6. Enigmatic Ocean (encore)

高島圭介 (violin)
鬼頭武也 (keyboards)
伊藤寛之 (bass)
関勇亮 (drums)

http://ptfweb.com/

IMAGO

今回で4回目のライブ。前回の東京倶楽部本郷店でのライブが出色の内容だったのでとても楽しみにしてました。
大菊さんのドラム、前回はハコに合わせてシンプルに抑えめに叩いてるのかな?と思ってたのですが、この変拍子だらけの複雑な曲で上で楽器が鳴ってる所を邪魔しないように手数抑えめにポイントを抑えてリズムキープしてるのかなーと・・・この方のドラムだから上モノ(鍵盤、オーボエ、フルート)が気持よく聴こえるのだと思います。ちなみにベースの上田さんは前日の練習中のGとの戦いで足を負傷したらしく座っての演奏。
今回の演奏内容はやっぱり素晴らしく、前も書いたような気がしますが何かちょっと吹っ切れたというか一歩抜けたような音になったように思います。国内プログレでこんなに効果的にメロディーを聴かせてくれるバンドは居ないのではないかと。
ハコとしてはやっぱり前回みたいにグランドピアノの有るアコースティック系のライブハウスの方が綺麗に聴こえるような気はしますが、うーん。
次回は8/4に同じくシルバーエレファントで、なんとゲストとしてFLAT122/Stella Lee Jonesの平田さんを迎えてのライブになるそうです。

1. Signs 01
2. 真冬のテレビ塔
3. Signs 02
4. 湖に行きたい
5. Spiral
6. Neo Classic Dance (encore)

川崎タカオ (piano)
鳥谷部良子 (flute)
堀子孝英 (oboe)
上田哲也 (bass)
大菊勉 (drums)

http://imago.han-be.com/IMAGO/IMAGO.html

2013/05/25 Imago @東京倶楽部 本郷店

FLAT122, KTGの川崎タカオさんの新ユニット。3回目のライブにして初のワンマンライブ。
前回の東京倶楽部の千駄ヶ谷店は音響が厳し目だったのですが、今回はグランドピアノ/オーボエ/フルートのアコースティック楽器がとてもバランス良く聴こえました。大菊さんのドラムはタム1つのシンプルなセットにマルチロッズ(細い棒をまとめたようなヤツ)のドラムスティックで古いジャズっぽい音(会場に合わせたのかな?)
1曲目は3パートに分かれた「Signs #2」1パート目が何かUnivers Zero(rhythmix辺り)みたいに聴こえるパートも。「湖へ行きたい」はIMAGOにしてはポップな曲との事ですが、まぁそれでも一筋縄では行かない感じ。この曲は特にメロディアスな感じですが、FLAT122やKTGでのアレンジと較べると同じ曲でも叙情的な感じに聞こえます。
特に最後の「Spiral」の変わり様は…聴いて最初に思い浮かんだ言葉は「解脱アレンジ」元々結構ダークな部分も有る感じだったのですが、メロディーの美しいさと気持ちの良い浮遊感でちょっと別の曲のようでした。

次回は6/30吉祥寺Silver Elephantにて、ptfと対バンだそうです。

1. Signs #2 (Part.1/Part.2/Part.2)
2. 真冬のテレビ塔
3. 屋上にて

4. Signs #1
5. 湖へ行きたい
6. Neo Classic Dance

7. Matsukura Snow
8. Spiral

9. 湖へ行きたい

川崎タカオ (piano)
鳥谷部良子 (flute)
堀子孝英 (oboe)‏
上田哲也 (bass)
大菊勉 (drums)

http://imago.han-be.com/IMAGO/IMAGO.html