2012/06/17 The Artaud Beats @渋谷Bar Isshee

えーと以下のメンバーを見て頂ければ分かる方には分かると思いますが奇跡の来日です。元Henry Cowの3名が参加したユニット。
ちなみに会場ですが行ったことが有る方なら分かると思いますが、20人ちょいくらいの限定予約で結構凄い混雑具合(楽器も多いし)私は鍵盤置いてある辺りに座り込んで見ることに。

最初はJohn Greavesの弾き語りから。名古屋得三のライブ映像を見ていたので、少しくらい歌モノもやるのかな?と思ってたのですが40分以上やってたんじゃないかな?John Greavesの歌物結構好きなのでこれだけでも結構幸せでした。このセットの最後の曲ではGeoff Leighもフルートで参加。

休憩挟んで「The Artaud Beats」の演奏。当然即興なのですが四者四様の独特な音で。やっぱりChris Cutlerのドラムが!以前見たのは96年のFrith+Cutlerの来日なのですが、あのハイハットの異常な切れの良さは何なんだろう?Geoff LeighはKORGのシンセとエフェクトかけたフルート、John Greavesは借り物とかいうベースと時々ボーカル、ユミさんはピアノとボイスで全体の方向性付してた感じに聴こえました。即興演奏なのですがカンタベリーミュージックっぽい印象を強く受けましたMatching Moleみたいな即興だけどちょっとほのぼのした感じが・・・Greavesのベースの音のお陰かもしれません。アンコールでは内橋和久さんも参加されて、かなりテンションの高い演奏を繰り広げていました。

元Henry Cowの面々はもう還暦過ぎてると思われるのですが、現役バリバリのミュージシャンで尚且つ先鋭的な感じがガッツリ伝わって来ました。ほんとに見ること出来て幸せでした。願わくばまた何かの形で来日して欲しいです。

Geoff Leigh (flute, electronics)
Yumi Hara Cawkwell (keyboards, vocals)
Chris Cutler (drums)
John Greaves (bass, keyboards, vocals)
内橋和久 (guitars)

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=8tfP890lNtw&feature=relmfu[/youtube]

2010/08/08 Altered States with Guests plays King Crimson @渋谷NHK509スタジオ

NHK-FM「今日は一日プログレ三昧」13時間放送とゆー無謀な企画の中での生放送ライブでキング・クリムゾンをコピーという、これまた無茶な企画。
Altered Statesってことで太陽と戦慄~レッド辺りの曲をやるのかな?と思ってたのですが、なんと1stの全曲カバー。なんとゆー馬鹿で無駄な事を…この無駄っぷりがプログレといえばプログレですが。

前半(A面)1曲目はもちろん「21世紀の精神異常者」から、最初の変な「バホー」って音もちゃんとサンプリング。あまりの忠実なコピーっぷりに吹き出しそうになりました。特に内橋さんのギターのトーンがFrippまんまで。この曲の最後のフリーっぽく戻って終わるところもアルバム通り再現。
「風に語りて」ではデヴィッドさんが参加してアルバムのハモるパートもカバー、「エピタフ」に入る所とかもほんとにアルバムそっくりで。んでもこのアルバムの頃のロバート・フリップってもうちょいぎこちない所も有ったような気もしましたが。
ちなみにデニスガンのボーカル、Greg Lakeには似てないだろーとか思ってたのですが(どっちかっつーとPeter Hammilかなとか、Altered States plasy VdGGの時は是非)かなり健闘していました。

「エピタフ」終わってよーやく拍手。次はB面の「ムーンチャイルド」から、ここでも内橋さんのギターの音色があのアルバムのトーンそっくりで。「ムーンチャイルド」の即興パートは、ちょっと途中でいつものAltered Statesになりかけてましたけど、岡本さんの鍵盤のおかげでだいぶ抑制されてた感じでした。
そして「タタッツッタタツタツタ」とゆードラムから最後の「クリムゾンキングの宮殿」へ。木管系のお二人もバッチリ再現していたと思います。

いやまぁ本当よくこんな馬鹿なことするなー(褒め言葉)と思いました。個人的にこのLPは親父が持ってたせいもあって、かなり刷り込まれているのですが…本当に再現度高かったです。

ちなみに家に帰って録音してたのを聴いたら、ミックスのせいかラジオ音質のせいか、ナマで聴いてた時よりもよりクリムゾンそっくりに聞こえました。
このAltered States plays King Crimsonは11/26に新宿PIT-INNでまたやるそうです。

  1. 21st Century Schizoid Man
    including Mirrors
  2. I Talk To The Wind
  3. Epitaph
    a) March For No Reason
    b) Tomorrow And Tomorrow
  4. Moonchild
    a) The Dream
    b)The Illusion
  5. The Court of Crimson King
    a) The Return Of The Fire Witch
    b) The Dance Of The Puppets
  • 内橋和久 (guitars)
  • ナスノミツル (bass)
  • 芳垣安洋 (drums)
  • 岡本洋(key)
  • Dennis Gunn (vocals,guitars)
  • 塩谷博之 (flute, clarinet, soprano sax)
  • 吉田隆一 (flute, tenor sax, bass clarinet)
  • デヴィッド・マシコ (vocals)