2013/03/23 新●月プロジェクト @吉祥寺CLUB SEATA

というわけで、1979年デビューのプログレバンド「新月」の7年振りのライブに行って来ました。(新月プロジェクトというタイトルですが)

ボーカルの北山さんが抜けていますので、今回のメンバーは北山さん以外の4人と、ゲストボーカルに五十嵐”アンジー”久勝さんとA.m.u.さん。サポートにZIZZ Studioの磯江俊道さんとギターの安谷屋さんという方。
花本さんは当然のように白のメロトロン。あとハモンドオルガンと奥のはKORGのSV-1かな? 高橋さんのドラムセットはエレパッド沢山にシンバル沢山で要塞のよう。
ちなみに、今年まだ3月なのにAnekdoten,Anglagardに続けて生メロトロンを見るのは3回目です。

最初は花本さんが静かにピアノを弾いて(これだけでも既に新月っぽかった)ゲストボーカルのAmuさんと「牡丹」という曲を演奏、あまりにカッチリしてないので曲になる前の状態なのかな?
バンドメンバーが出てきて「不意の旅立ち」を演奏。「再会」という新曲はちょっと今までの新月のイメージと違う感じかな?一瞬なんとなくページェントっぽい感じがしました。

次の曲からはアンジーさんの登場。ノヴェラのボーカルという日本のプログレ界隈では一番有名な方ではないでしょうか?聴いたことの有る方ならわかると思いますが、非常にクセの有る歌い方で・・・新月の曲でアンジーさんのボーカルというのがどうしても想像できなくて。北山真さん以外の方が新月の曲を歌うとゆーことで、誰が歌ってもキビシイ(色んな意味で)そーいう事であれば独自の世界を持ってるアンジーさんで良かったのかなぁとか何とか思いました。
アンジーさん用の曲?80年台の演劇用とかいう曲は割とシェラザードとかで演奏しててもおかしくなさそうな感じ「雨上がりの昼下がり」はやっぱり北山さんのイメージが強すぎて違和感が残るのですが「白唇」なんかは良かったなーと思います。ちなみにシェラザードのライブが10月くらいに有るかもとか。

津田さん花本さんAmuさんの3人での「殺意への船出Part1」から全員で「殺意への船出Part2」、怒涛のプログレ曲です。個人的にPart2の中間の3拍子の所が凄い好きで好きで、なんかどこか遠く遠くへ向かってくような感じが。ボーカルは大体Amuさんで「まぁ素直に歌ったらこうなるよなぁ」と言うか、元々の北山さんのボーカルが変なのだと思います。
「殺意への船出」の余韻の冷めやらぬうちに続けて「鬼」を演奏。ひょっとしたらこの曲だけは演らないんじゃないかな?と思ってたのですが。何度聞いても最後のギター入る所でゾクッとする凄い曲です。Amuさんの低めの声も良かったです。
アンコールは新曲と「島へ帰ろう」で締め。新月の中ではシンプルな曲で、花本さんのMatthew Fisherみたいなハモンドオルガンが気持ち良い。

たぶんこの会場にいたほとんどの方が思っているんじゃないかな?「北山真さんの声が無い」ってのは大きいなぁと感じました。もう上手いとか下手とか関係なくて、あの方の声が新月というバンドの構成要素の一つだったんだと思います。
それでもやっぱり観に来て良かったなーと思います。本当に独特な世界観のプログレで・・・新曲にもやっぱりそんな雰囲気があって。

ともあれ5月くらいにまたライブをする?という話も有るようで、まぁ7年振りの次が本当に2ヶ月ぶりになるのかどうか?また見たいなと思います。

1. 牡丹(新曲)
2. 不意の旅立ち
3. せめて今宵は
4. 再会(新曲)
5. (アンジー用の曲?)
6. 斧
7. 雨上がりの昼下がり
8. 白唇
9. 殺意への船出Part1
10. 殺意への船出Part2
11. 鬼
12. (新曲)
13. 島へ帰ろう

津田治彦 (guitars)
花本彰 (vocals)
高橋直哉 (drums)
鈴木清生 (bass)

A.m.u. (vocals)
五十嵐久勝 (vocals)
磯江俊道 (keyboards)
安谷屋真之 (guitars)

2013/03/17 Anglagard, Crimson ProjeKcts @川崎Club Citta’

Anglagard

スウェーデンのプログレバンドAnglagard今回初来日です。92年に1st 95年に2nd出したあとはあまり音沙汰無かったのですが、去年(2012年)復活して、すごく相変わらずプログレな新譜をリリースしたりしてました。
アルバムは非常に完成度高いのですが、ライブはどうなんだろ?と思ってたのですが、アルバムの音にほぼ忠実な丁寧な演奏。起伏の激しい長尺曲ばかりでライブでの再現難しいかと思ってたのですが・・・いやー凄い。
ほとんどインストのバンドなのですが、オリジナルメンバーのTord Lindmanのボーカルがとても良かった(いやほんとにちょっとしか歌う所無いのですが)ので、ボーカル入る曲がもっと有っても良いのではないかと思った。
Annaさんはフルートにサックスにメロトロンにキーボードなどなど大忙し。何の曲だったか風船膨らまして変な音出す所が有ったのですが一個目の風船割っちゃってて可笑しかった。ちなみに鍵盤のLinusさんの所にもメロトロン有り・・・1月のAnekdotenに続いて1年で2回もメロトロンの音を聴くとは。
セトリは多分以下のような感じかな、1曲目3曲目たぶん新譜の曲(Langtans Klockaかなー)だったと思うけど。想像以上に良かったです、再来日希望。

1.
2. Hostsejd
3.
4. Jordrok
5. Sorgmantel
6. Kung Bore

Anna Holmgren (flute, tenor sax, recorder, keyboards)
Johan Brand (bass)
Tord Lindman (guitars, vocals)
Erik Hammarström (drums, percussions)
Linus Kåse (keyboards, soprano sax)

Crimson ProjeKct

そしてこちらがメイン(個人的にはAnglagard目当てだったのですが)のCrimson ProjeKctです。
Adrian Belew+Julie Slick+Tobias Ralphの3人とTony Levin+Markus Reuter+Pat Mastelottoの3人のトリオ2つに分かれた編成で。まぁ曲にもよるのですけど6人での演奏時の破壊力は素晴らしいというかAnglagardの音量1.5割増しくらい爆音。
Julie Slickさんは最初見た時「何故ゴスペルの姉ちゃんがベースを持っているのだ?」と思った。あとTobias Ralphが凄い。Tony Levinは相変わらず格好良いハゲだなぁ・・・
NeuroticaでLevin弾いてくれー!とかVrooom VrooomでBelew弾いてくれー!など思いましたが、昨日一昨日のセトリ見る限りではこの最終日が一番お得なセットだったようでラッキー。
どっかの爺さんが居ないせいかBelewがやりたい放題、特にアンコールは酷かった(凄かった)。

ちなみに今回のライブの内容を3日分3枚のOfficial Bootlegとしてリリースするそうです。とりあえず記念に今日の分だけ注文してきちゃいました。ブート対策でもあるのでしょうが、今時ライブでお金儲ける方法としてちょっと納得行く方法かと思います。こーゆーのはどんどんやって欲しいな。

1. B’BOOM (Reuter+Mastelotto+Ralph)
2. Thrak
3. Dinosaur
4. Elephant Talk
5. Larks’ Tongues in Aspic pt.2 (Levin+Reuter+Mastelotto+Belew)
6. Neurotica (Belew+Slick+Ralph)
7. Industry (Levin+Reuter+Mastelotto)
8. Three of a Perfect Pair (Belew+Levin+Mastelotto+Ralph)
9. Frame by Frame
10.Sleepless
11.Vrooom Vrooom (Levin+Reuter+Mastelotto)
12.Indiscipline

13.Red
14.Thela Hun Ginjeet

Adrian Belew (guitars, vocals)
Julie Slick (bass)
Tobias Ralph (drums)

Tony Levin (stick, bass, vocals)
Pat Mastelotto (drums)
Markus Reuter (touch guitar)

2013/03/03 ほとらぴからっ @下北沢La Cana

前回の大編成(15人)から今回は4人での「ほとらぴからっ」のライブでした。時間も短めのライブでしたが面白かったー。
最初3曲は張さん佳村さんのお二人での演奏「すきま」からwhachoさんと浦山さんも加わって「ウメヨ」からはシークレットゲスト?向島ゆり子さんも参加。ちなみにPAは前回と同じく宇波拓さん。

普段の編成だと張さんのキーボード(DX7)の音って聞こえづらいのですが今回はさすがに良く聞こえます。改めて聴くとヘンな音色だなぁ・・・んでも張さんのキーボードだけでほとんど曲の骨格としては固まってるような感じが。whachoさんは赤いwavedrumとパーカッション。浦山さんのギターは何故か蛍光コーティングの弦を張ってます。

「満月のひなた」(って曲名かどうかわからないのですが)は鬼怒無月さん勝井祐二さんとのライブの時にもやってた朗読の曲。この編成でやるとは思ってなかったのが「ウメヨ」という曲、アルバムに入ってないしライブでもそれほど演奏している曲ではないのですがとても好きな曲です。重厚な感じのバックに佳村さんの淡々とした朗読の重なる不思議な曲(ほとらぴからっの曲は大体不思議な感じですが)確かこの曲を聴いたのはちょうど10年前の3/3のライブで、その時もバイオリンは向島ゆり子さんでした。次に演奏した「フラミンゴ」もアルバムには入ってなくて。ライブでもいいから音源残してくれると嬉しいのですが。

まぁ何を置いても観に行きたいライブってのは有るもので(個人的にはコレとKILLING TIMEだけは絶対)また次も観に行きたいと思います。

1. さっちゃん
2. カメレオン・パーティー
3. 満月のひなた
4. すきま
5. 残夢
6. 海ざる
7. 天女
8. ウメヨ
9. フラミンゴ
10. 初恋のあとのあと
11. ダンスの楽園

張紅陽 (piano, DX7)
佳村萠 (vocals)
浦山秀彦 (guitars)
whacho (percussions)
向島ゆり子 (violin)

http://hotorapicara.net/