というわけで、1979年デビューのプログレバンド「新月」の7年振りのライブに行って来ました。(新月プロジェクトというタイトルですが)
ボーカルの北山さんが抜けていますので、今回のメンバーは北山さん以外の4人と、ゲストボーカルに五十嵐”アンジー”久勝さんとA.m.u.さん。サポートにZIZZ Studioの磯江俊道さんとギターの安谷屋さんという方。
花本さんは当然のように白のメロトロン。あとハモンドオルガンと奥のはKORGのSV-1かな? 高橋さんのドラムセットはエレパッド沢山にシンバル沢山で要塞のよう。
ちなみに、今年まだ3月なのにAnekdoten,Anglagardに続けて生メロトロンを見るのは3回目です。
最初は花本さんが静かにピアノを弾いて(これだけでも既に新月っぽかった)ゲストボーカルのAmuさんと「牡丹」という曲を演奏、あまりにカッチリしてないので曲になる前の状態なのかな?
バンドメンバーが出てきて「不意の旅立ち」を演奏。「再会」という新曲はちょっと今までの新月のイメージと違う感じかな?一瞬なんとなくページェントっぽい感じがしました。
次の曲からはアンジーさんの登場。ノヴェラのボーカルという日本のプログレ界隈では一番有名な方ではないでしょうか?聴いたことの有る方ならわかると思いますが、非常にクセの有る歌い方で・・・新月の曲でアンジーさんのボーカルというのがどうしても想像できなくて。北山真さん以外の方が新月の曲を歌うとゆーことで、誰が歌ってもキビシイ(色んな意味で)そーいう事であれば独自の世界を持ってるアンジーさんで良かったのかなぁとか何とか思いました。
アンジーさん用の曲?80年台の演劇用とかいう曲は割とシェラザードとかで演奏しててもおかしくなさそうな感じ「雨上がりの昼下がり」はやっぱり北山さんのイメージが強すぎて違和感が残るのですが「白唇」なんかは良かったなーと思います。ちなみにシェラザードのライブが10月くらいに有るかもとか。
津田さん花本さんAmuさんの3人での「殺意への船出Part1」から全員で「殺意への船出Part2」、怒涛のプログレ曲です。個人的にPart2の中間の3拍子の所が凄い好きで好きで、なんかどこか遠く遠くへ向かってくような感じが。ボーカルは大体Amuさんで「まぁ素直に歌ったらこうなるよなぁ」と言うか、元々の北山さんのボーカルが変なのだと思います。
「殺意への船出」の余韻の冷めやらぬうちに続けて「鬼」を演奏。ひょっとしたらこの曲だけは演らないんじゃないかな?と思ってたのですが。何度聞いても最後のギター入る所でゾクッとする凄い曲です。Amuさんの低めの声も良かったです。
アンコールは新曲と「島へ帰ろう」で締め。新月の中ではシンプルな曲で、花本さんのMatthew Fisherみたいなハモンドオルガンが気持ち良い。
たぶんこの会場にいたほとんどの方が思っているんじゃないかな?「北山真さんの声が無い」ってのは大きいなぁと感じました。もう上手いとか下手とか関係なくて、あの方の声が新月というバンドの構成要素の一つだったんだと思います。
それでもやっぱり観に来て良かったなーと思います。本当に独特な世界観のプログレで・・・新曲にもやっぱりそんな雰囲気があって。
ともあれ5月くらいにまたライブをする?という話も有るようで、まぁ7年振りの次が本当に2ヶ月ぶりになるのかどうか?また見たいなと思います。
1. 牡丹(新曲)
2. 不意の旅立ち
3. せめて今宵は
4. 再会(新曲)
5. (アンジー用の曲?)
6. 斧
7. 雨上がりの昼下がり
8. 白唇
9. 殺意への船出Part1
10. 殺意への船出Part2
11. 鬼
12. (新曲)
13. 島へ帰ろう
津田治彦 (guitars)
花本彰 (vocals)
高橋直哉 (drums)
鈴木清生 (bass)
A.m.u. (vocals)
五十嵐久勝 (vocals)
磯江俊道 (keyboards)
安谷屋真之 (guitars)