2002年のTrue Peoples Celebrationの時は観れなかった(清水一登+鬼怒無月+芳垣安洋を観に行ってた)ので、実は生でパスコアルを観るのは今回が初めてになります。
会場は渋谷のpleasure pleasureという所、前まで映画館だったのかな?向かいではこないだ観た「パーマネントのばら」をやってました。ステージには何か木が沢山。左端にはYAMAHAのCP-80、右端のパスコアルはどうもDX-7を使ってたようです。
1st/2nd入れ替えの公演で、行ったのは1日目の1st/2ndと2日目の1st(ラストセット以外)
セットリストはちょっと分かりませんが、もう何と言うか演奏がどうとか、曲がどうとかを超越したような圧倒的なステージで。複雑な曲なハズなのに凄いスピード感での演奏。各人のソロ回しなんかもやりつつも、そのバック自体がすごい演奏してたり(特にItibere)、もちろんパスコアル爺のヤカンパフォーマンスもありつつ。1日目の2ndセットなんかは2回目のアンコール含めたら2時間近く有ったんじゃないかな(おかげで終電ギリギリだったけど)
ベースはもちろん Itibere Zwarg 最近新譜の出た(ついでにようやく1stを入手した) Itibere Orquestra Familia を聴きまくっていて、もうこの人見れるだけでも幸せだったり。 ベースプレイだけでなくこの人がバンド全体のコントロールしてるパートも多かったように思います。Itibere Orquestra Familiaも生で観てみたいなぁ。
鍵盤のAndre MarquesはCurupiraの方みたいです(Grupoに入ってたんですね)自分の席が3回ともこの人の前辺りだったので良く見えましたが、ツワモノ揃いのこの面子の中でもかなり弾きまくってました。パスコアルが彼を指さして「Crazy」とか言ってたりとか。
嫁さんのAline Morenaも、前のパスコアルとのDuoアルバムがちょっと緩めな内容だったので「どうかなー?」と思ってたのですが、存在感のあるボイスでバンドに溶けこんでました。
パスコアルは…なんというかAlineとダンスを踊ったり、首振り一つでキメの指示を送ったりと、お茶目なお爺さんなのですが。やっぱり鍵盤触ると何やら異常なフレーズを紡ぎ出してきます。パスコアルグループでパスコアルの曲なのですが、彼のソロだけ異彩を放つという不思議な状態。
あと生で見て気づいたけど…この人仙波清彦的というか、仙波清彦が日本のパスコアルみたいな感じなのか。はにわオールスターズで扇子をテキトーに振りながら全体をコントロールする感じなんかはほんと似た感じがします。
いやでも本当に何か別次元のパフォーマンスが繰り広げられていました。2日目のラストステージもチケット取れば良かったな。あの化物のようなお爺ちゃんは、御歳74歳との事で。呆れるやら感心するやら…いまだにあの濃密な音が頭の中を反復してる感じです。
Hermeto Pascoal (keyboards,bandoneon,voice,色々)
Itibere Zwarg (bass,voice)
Marcio Bahia (drums)
Fabio Pascoal (percussions)
Vinicius Dorin (saxes,flute)
Andre Marques (electric piano,flute)
Aline Morena (vocals,guitars)