Banda Hermetica / El calendario de los sonidos (2006)

amazonで売ってなかったのでEL ARRULOで通販しました。アルゼンチンのグループです。

バンド名の通りHermeto Pascoalリスペクトーな感じの人たちです。パスコアルの「Calendario do som」(パスコアルが1日1曲-1年合計366曲作っちゃった譜面集)からの選曲になってます。
Calendario do somといえばパスコアル直系Itibere Orquestra Familiaもこの譜面からアルバムを作ってましたが、ちょっとこっちの方が生真面目な感じかなーとか思います。もーちょい自己主張してもイイのに。そいえば「12 de Octubre」では、Mono Fontanaが参加してます。

とりあえずパスコアル好きな人は是非チェックしてみてくださいな。

↓いきなり音出るので注意
( http://www.bandahermetica.com.ar/ )
( http://www.myspace.com/bandahermetica )

Banda Hermetica

Asturias / In Search of the Soul Trees (2008)

soultrees_jacket1.jpg
こないだの高円寺MISSION’Sで早速買ってきたAsturiasの新譜です。いやなんだかコレがもーかなり凄くって。

個人的な話、Asturiasは高校の頃かな?レンタルCD屋さんで「Circle in the Forest」を借りてハマって、3rdの「Cryptogam Illusion」が出た頃はリアルタイムで聴いてて・・・一応古いファンになるのかな?自分のページ見たフランス人の方に「自分はAsturiasのファンなんだが、Yoh Oyamaの連絡先を知らないか?」とかメールで聴かれたりとかして、Asturiasのサイト作ってるのがその方だと思うのですが、確かそれが6,7年前のことだったと思います。

で、多重録音でのAsturiasの新譜。#1-5,#6-10で2つの大曲に分かれるMike Oldfieldの初期3枚と同じ編成になってます。大山さん自身が「現代のTubular Bells」と言っているように、今までのどのアルバムよりも直接的にMike Oldfieldの影響を隠さない内容になっています。
んで、Mike Oldfieldのパクリみたいなアルバムなのかというと全然そうではなくて(というか、あんなアルバムをパクるなんて労力に見合わないことも無いと思いますし)一つ一つのパーツを試行錯誤しながら緻密に作っていったんだなと思わせるような、70年代のプログレの魅力を持ちつつも新しい音楽になってます。
ちょっと前に「Fate/Zero image soundtrack」ってアルバムが出ていて、その中の「The Lancer」って曲は今までのAsturias(っていうか大山さん)らしくもなく、吹っ切れたよーな格好良いプログレ曲で。今回はそれを上回るよーな物凄い密度のアルバムになってました。正直まさかここまでの内容だとは思ってなかったのですがー。

#1「sprits – 精霊の踊り」 緊張感のあるミニマムなフレーズからアコースティックな楽器が重なっていきます、この感じはAcoustic Asturiasでの経験が活かされてるのかな?Mellotronは新月の花本さん。そのままの流れで#2「revelation – 啓示」へ、ミニマルな流れからリズム体が入ってくるところが異様に格好よいです。
#3「reincarnation – 輪廻転生」 Flat122の平田さんによるギターが入っています。このアルバムでは新月の津田さんとLu7の栗田さんの3人の特徴的なギターの方がゲスト参加されてますが、それぞれ持ち味を発揮しつつも全体のパーツとして機能している感じが面白いです。
#4「fountain – 源流」 いやもうココは結構もろMike Oldfieldです。んで次曲に繋ぐ辺りはAsturiasっぽいメロディーだなと思います。
#5「woods – 迷いの森」 えと「Lamento」ってゲームの曲(コレのサントラも半分くらい大山さんが担当していて、結構面白いです)からです。ギターはLu7の栗原さん。Holdsworthっぽいギターと伊藤さんのバイオリンとの掛け合いが妖しい雰囲気で面白いです。

こっからが第二部、#6「pilgrimage – 巡礼」 シャマナシャマナとゆーゲームの曲(前作の「Lumisous Flower」もこのゲームで使われてたのが原曲)、確かにゲームでも使われてましたがアルバムのこの流れで聴くと全く違和感なく一つのピースとしてハマっていて。ギターは新月の津田さん、ロングトーンの気持ち良さは流石だなー。
#7「Paradise – 雲上の楽園」 ですけど、これ聞いて最初に思い出したのが「Anthony Phillip / Slow Dance」確かアレもA/B面一曲ずつのアルバムで、コレも凄い名盤だと個人的には思ってるのですが、あのアルバムの静謐ながらもエモーショナルな感じが感じがこの曲にも有って。
#8「storm – 嵐」 Asturiasとしはちょっと珍しい、畳み掛けるよなプログレ曲です。この曲だけでも2,3曲作れそうな密度です。
#9「soul trees – 木霊」 このアルバムのハイライト、10分を超えますが緊張感を保ったまま最後まで行きます。バイオリンは初期Acousitc Asturiasの北辻さん、この人の切れの有る演奏はやっぱりイイよなぁぁ。#10はこないだのライブでも聴きましたが津田さんばりのロングトーンのギターとピアノでアルバムを締めます。このギターが大山さんだとすると、Nitro+系のサントラで今まで「津田さんが弾いてんじゃねえの?」とか思ってたのは全部大山さんだった可能性が・・・

まぁその個人的には思わずほぼ全曲のコメントを書いちゃうくらいの内容でした。こないだのライブで「アルバム再現するには20人くらい集めなきゃならないので・・・」とか仰ってましたが、そんなの是非実現させて欲しいです。Mike Oldfieldもやってたし。
そうそう、ゲーム関係のサントラの話で。Acoustic Asturiasでも演奏されている「神の摂理に挑む者達」という曲(デモンベインとゆーNitro+のゲームが原曲)があるのですが、いとうかなこさんが歌っているボーカルバージョンが収録されたベストアルバムが12/10に発売されるみたいです。いやこのボーカルバージョンが凄く格好よくって。ちなみにこのアルバムの中では「籠の鳥の孤独(神樹の館)」「静かなるMoon sign(シャマナシャマナ)」「Heartbreaking Romance(破天荒遊戯)」とかも大山さん作曲だったりします。気になる方とかNitro+のゲーム好きな方(俺だ俺)は是非。

Real Fish / 遊星箱 (2007)

リアルフィッシュの再発盤+発掘ライブ盤の5枚組みボックス。amazonに注文入れてたら発送予定日になっても一向に届く気配が無くて気になってたのがよーやく届きました。
リアルフィッシュってバンドは

  • 矢口博康 (sax,clarinet,keyboards)
  • 美尾洋乃 (violin,keyboards,voice)
  • 戸田誠司 (guitars,keyboards,sax,computer)
  • 福原まり(piano,marimba,vibraphone,accordion,percussions)
  • 渡辺等 (bass,cello,mandolin,ukulele)
  • 友田真吾 (drums,percussions)

っていう80年代のインストポップのバンド。個人的にはKILLING TIMEの次くらいに好きなバンド(って書くと普通の人にはどんだけ好きなのか分かりづらいけど、たぶん日本で3番目くらいに好き)

 1stアルバム「天国一の大きなバンド」
 2ndアルバム「テナン」
 シングル「ジャンクビート東京」
 3rdアルバム「4 -when the world was young-」
 85年のライブ音源+コンピの音源「生魚」

とほぼ音源を網羅したモノに加えて、田中雄二さんによる(先週末のイベント、また行けなかった…)メンバーと鈴木さえ子さんのインタビューと詳細なヒストリーのブックレット。
ちょっとコレ以上は考えられないくらいの完璧な形でのアーカイブになってます。

よくShi-Shonenの裏バンドみたいな感じで語られることも多いみたいですけど、バンドとしてはこっちの方が先に成立してたみたいです。
ラウンジだったりフェイクジャズだったりテクノポップだったりとか、とにかくオモチャ箱をひっくり返したよーな魅力的な曲が沢山詰まってます。
メンバーのインタビューにも書いてありましたけど、こんなカテゴライズできない音楽がメジャーから3枚もアルバム出てたのは奇跡的な事だったんだろーなと思います。

あとは再現ライブなんかやって頂ければ、俺はもうほぼ思い残す事は有りません。いつでも死ねます。

Real Fish / 遊星箱 (2007)

Mio Fou / Mio Fou II (2007)

最近たまーにライブをやっていて、ナマで見たいーとか思ってたのですけど。先に出てましたミオフー(美尾洋乃+鈴木博文)の23年ぶりのセカンド。
ジャケも音も1stの頃と全然変わってなくて(一瞬再発かと思った) この全体的に希釈された感じが相変わらずイイなぁ。ムーンライダーズが余り好きでない自分でも、このユニットでの鈴木博文さんのボーカルは許せます。あと美尾洋乃さん、ちょっと歌上手くなった?

・・・・やっぱしライブ見たい。

Mio Fou / Mio Fou II (2007)

( http://members3.jcom.home.ne.jp/mio-hirono/ )

D-DAY / Heavenly Blue (2007)

で、ライブ会場でD-DAY名義の新譜「Heavenly Blue」を買ってきて今聴いてるのですけど、成田忍さんと2人で作られたコレが凄く良いです。
昔みたいな拙い魅力みたいなのとは違うのですけど、川喜多さんの魅力的な声を凄く活かしていて。

元々「成田忍プロデュースの女性ボーカルモノ」(遊佐未森の1stとか吉岡忍とかQlairとか)って大好きだったんですけど、その感じがコレでまた聴けるとは思わなかった・・・
CD-Rで出ていた、川喜多美子さん名義の2枚「SEED CAKES」「SEED CAKES with icing」も買いました。

D-DAY / Heavenly Blue (2007)川喜多美子 / Seed Cakes with icing (2007)川喜多美子 / Seed Cakes (2007)

rei harakami / 天然コケッコー original soundtrack (2007)

天然コケッコーという映画のサントラ。音楽はrei harakami
そんな映画は全然知らなかったんですけど、さっき映画の公式サイト ( http://tenkoke.com/ ) 見てて、夏帆の写真があんまり可愛いので見に行きたくなった。

それはどーでもイイ情報として、サントラ。相変わらずといえば相変わらずなのですけど、音数は前作「lust」よりも更に少なめ、リズム音はほとんど入ってないです。「red curb」辺りの細やかでリズミカルな雰囲気を期待して買うと外すかも。

んで、何かどっかでこーゆー音聴いたなぁとか思ってたのですけど、たぶん「細野晴臣 / Endless Talking」にかなり雰囲気が似ているんじゃないかと。

rei harakami / 天然コケッコー original soundtrack (2007)

EP-4 / Lingua Franca-1 昭和大赦 (1983)

最近再発されたEP-4のアルバム。
EP-4ってのは・・・80年代を生きた人なら「EP-4 5.21」ってステッカーを見てるんじゃないかなと。自分は法政大学のホールにも残ってたのを見たことがあります。詳しくは http://www5b.biglobe.ne.jp/~EP-4/EP-4-dark.htm 辺りを見ていただければ。

何か無駄に80年代に憧れのある自分としては、凄く興味の有るバンドで。ちなみにメンバーは
 佐藤薫 (voice)
 好機タツオ (guitar)
 三条通 (drums)
 バ・ナ・ナ (keyboard,tape)
 ユン・ツボタジ (percussion)
 佐久間コウ (bass)
「バ・ナ・ナ」とゆーのは小川美潮ウズマキマズウでも鍵盤弾いてる川島裕二さんです。

全く初めて聴くわけではないのですけれど、重いファンク。やっぱし凄い格好イイです。Mark Stewartのソロ作にも似ているよーな気もしますけど、それ以上に日本の80年代のマイナー音楽独特な匂いが凄いしてて。

なんか自分の脳内の80年代を補完してくれるよーな感じです。来月また関連作が再発されるみたいで楽しみ。

( http://video.google.com/videoplay?docid=8222329936098727780&hl=en )
EP-4 / Lingua Franca-1 昭和大赦 (1983)

White Willow / Ex Tenebris (1998)

#ノルウェーのバンドの2作目。あー全部揃えちゃった・・・と思ったら去年新譜が出てたみたいです。結構コンスタントに活動してるのかな?
1stのフォークとシンフォが織り交じったよーな作風から、だんだんとゴシックな音になってしまうのですけど、このアルバムの前半ではまだフォーキーな雰囲気が残っていてかなり独特な感じ。フォークから入ってゴシックメタルになってしまうとゆーなんだか珍しい方向性で進化してるバンドだなぁと思います。突出して凄いところの有るバンドではないですけど、嫌味にならない程度の大仰な(プログレチックな)アレンジとか、押し引きのセンスとか結構好きだったりします。

ちなみにこのアルバムのみ、ドラムがAnglagardのMattias Olssonです。

( http://www.whitewillow.org/ )

missing man foundation / test tone sessions (2006)

で、こないだTetragrammatonでCal Lyallさんを見て「そーいえば佳村さんと見たときにCD買ったなぁ~」と思って聴き直してみました。

missing man foundationはCal Lyall (laptop) とPeter Slade (tabletop guitar) のデュオ、いわゆる音響っぽいサウンドスケープなのですけど「機械で作った音楽」って感じがしなくて、どことなく有機的な感じの音になってます。ライブでは割と実験的な感じもしましたけど、このCDでは結構リズミックで・・・フロアで掛かってたら踊れるかもしんない。
mouse on marsをインプロで再現したらこんな感じになるのかなぁ?音響的なモノは最近敬遠してたのですけど、コレは結構面白いかなと思えました。

missing man foundation / test tone sessions
http://www.soundispatch.com/mmf/

curupira / curupira (2000)

こないだディスクユニオン新宿に行った時に店員にお勧めされた「クルピラ」ってバンド(しばらく「カピパラ」って間違えて覚えてた)
[tag]Hermeto Pascoal[/tag]関係?の、ブラジルのピアノトリオです。基本的にはタイトなフュージョンみたいな感じですが、やっぱりそこかしこにブラジル的な(というか曲自体パスコアルっぽい)色彩感ですごい面白いです。
ラス曲はパスコアルの曲(あと5曲目にpianicaで参加)でもアルバムの流れ的に全然自然なので、たぶんクレジットきちんと見ないと気づかないかも。

curupira / curupira (2000)